「良薬は口に苦しby孔子」緑虫もエメラルドに見える・・・

  • 2022.12.28
  • 2022.12.28

自営業の社長には、「お金・時間・場所の自由」がある・・・。傍から見れば、そう思われるかもしれませんが。決してそんな良い面ばかりでは無いのが現状です。なぜなら、会社勤務のサラリーマン時代のような、真面目に働いていれば、最低限のお給料をもらえるというような保証は微塵たりとも無いからです。

「結果が全て・・・」100%全て、自己責任にて、自分で結果を出さないと、十分なお給料を取ることができないのです。しかも、一度上手く行ったビジネスモデルがあったからと言って。それが、今後も同じ方法で、続いてくれるかどうかが、分かりづらい、移り変わりの激しい世の中でもあります。

「わーい!稼げた!」と浮かれポンチになってしまった瞬間に。既に、ゆっくりと海の底に向かって、斜めに沈んで行く、船底に穴が空いた状態になっているかもしれないのです。長い年月、自営業の社長としての活動を続けていれば続けているほど。全く同じビジネスで、5年、10年と稼ぎ続けられるわけではないことを、実体験を通して知っているので。沢山稼げた瞬間から、常に不安のようなものが襲ってくるわけです。

また、ビジネスで大きく稼げば稼ぐほど、お国の専門機関からのプレッシャーも意識し始めることになってしまいます。だから、実際に「お金・時間・場所の自由」があったとしても。ハワイのビーチサイドでトロピカルジュース片手に、青い海を眺めている最中も。ついつい、ビジネスや会社経営のこと、投資のこと、考えてしまう自分がいます。

逆に、そういうことを忘れようとして、一部の自営業の社長たちは、パーティー的に大はしゃぎして、浴びるように酒を飲んで、脳の機能を麻痺させることで、現実逃避してしまうのかもしれません。10年以上前僕にも酒にまみれた時期がありましたので、その気持は分からないでもありません。けれども、そんな時に心強いのは、同じく自営業の社長として、頑張られている、仲間たちの存在。仲間たちが集い、熱い眼差しで真剣に語り合える「コミュニティ」の存在なのです。

価値観も考え方も合わない人・・・

不思議なことに、たとえ元々は合わなかったり、嫌いなタイプだったとしても、有益な情報をもたらせてくれると好きになれます。所属している「コミュニティ」の中で、最初は心の中で「なんかコイツ合わないなぁ・・・」と思っていた人がいたとしても。ビジネス、会社法人、投資・・・自分の成功にとって、有益な情報をもたらしてくれる方であるのなら。真剣にお話を聴きたくもなりますし、聴いたお話通りに実行してみて成功することができたのなら。その人のことを物凄く好きになると思います。

逆にそういう風になれない場合は、永遠に自分にとって、有益な情報などは手に入らないだろうし、自分で自分を変えることなど中々できないので、そもそも自営業の社長になってしまったのが間違いだったのかもしれません。

サラリーマンであれば、よほど仕事をサボったり、悪いことをしたりしてクビにでもならなければ。毎月の安心・安定のお給料がもらえない・・・などということも無いので。ついつい、自分が好きだったり親しみやすかったりする方々とだけ、群れたりつるんだりしてしまうこともあるのかもしれませんが。自営業の社長の場合、その基準で、仲間の人選をしてしまうとあっという間に詰みます。

そもそも論で、それまでの自分の価値観や考え方に基づくやり方では、人生なかなかうまく行かなかったからこそ。仲間たちの集う「コミュニティ」に所属して、自分以外の第三者から学ぼうとしているわけで。その時に、自分が共感できるような相手とばかりお付き合いしようとしていたとすると。

「類は友を呼ぶ」的に、自分と同じ「失敗の因子」を持っている可能性が限りなく高い人種ばかりが集まってしまうわけで。そんな方々と共に、「みんなで仲良く手をつないで赤信号を渡りましょう!」なんてことをやったら。間違いなく、走ってきたトラックとかに惹かれてジ・エンドになってしまうわけです。実際に、自営業の社長として失敗してゲームオーバーになる方々は、共通して、こういう人選をしてしまう方々が多いです。

「良薬は口に苦しby孔子」

よくよく考えれば、当たり前のことですが。これまでの自分が、ビジネス、会社経営、投資と、何をやっても必ず成功だけを獲得し続けている状態で無いのであれば。物事を教わるべき相手は、今の自分と全く違う価値観や考え方を持った方々のはずなのです。

逆に言うと、非常に高い確率で、最初の内会話していても、共感できるところが、ほとんど無い。だから、最初から「気の合う仲間・・・」という感じには、高い確率でならないはずなのです。自分と違う価値観や考え方を持っていれば、必ず有益な情報を教えてくれる・・・というわけではなく。

別の意味で、「飛んでイスタンブール」になる価値観や考え方をされる方々も多いので、ここら辺は注意が必要な部分ではありますが。自分のミライの成功にとって、有益な情報をもたらせてくださる仲間たちは。従来の自分と価値観や考え方が全く異なる方々である。というのは、間違い無い部分だと言えます。

けれども、食わず嫌い的に一歩足を前に踏み出し、相手と対話してみて、そして得られた情報を元に、うまく成功できるようになれたとすると。「良薬は口に苦しby孔子」よく効く薬は苦いが、よく病気を治す。真心から諌(いさ)めた言葉は、快く聞き入れ難いものだが、有益である。古の賢者、孔子がおっしゃっていた意味も、実体験としてよく分かるでしょう。

結果、ビジネス、会社経営、投資の活動で、自分が成功を勝ち取ってしまえば。その結果の恩恵をこうむれるのは、他の誰でもなく、自分とその家族なのですから。一度でも、この勝利の味を体感してしまった方は、とっつきにくかろうが、自分と価値観や考え方が違いすぎて、共感でき得るところが皆無であろうが。正解を知っている方と、積極的にお近づきになり、頭を垂れて、訓えを請うというものの、意味と価値が分かる、世の中の大多数の方々から見れば、「変人」になれます(笑)。

気持ち悪い「緑虫」が「エメラルド」に見えた

そう言えば昔、サラリーマン時代、僕が勤務していた海外支社は、海外向け商品の企画・開発・生産本部という機能もありましたので。僕は海外向けの営業&マーケティング担当でしたが、同じフロアの中に、企画・開発・生産部門の方々もいて。たまに、フラフラと遊びに行きましたが。その時、生理的には全く受け付けないデザインの商品を、企画・開発担当の同期入社の方が製作しているのを目撃しました。

そのデザインを見た時、僕から見たら、緑色の気色悪いデザインであり、同期に悪いので、面と向かって「キモイねコレ!」とは言えませんでしたが、心の中では、こんな「緑虫」みたいに生理的に受け付けない商品が世の中に受け入れられるわけがない。そう確信的に、考えていました。ところがです。実際に発売されてみると、メチャクチャ売れるのです。

初回の注文こそはあまり取れませんでしたが。結果どこの国でも飛ぶように売れて、追加オーダーもバンバン取れる。すると不思議なことに、あれだけ生理的に気持ち悪いと感じていた緑色が。誠に不思議なことに、まるで「エメラルド」や「翡翠」などの宝石のようにキラキラと輝いて見えてしまうのです。

結果的にこの商品は、僕がかつて勤務していたメーカーで、世界市場における歴代レコードを記録した商品になりました。実際、商品点数が物凄く多い東証一部上場している「モノ」系のメーカーに勤務していましたので。何度も同様のことを経験しましたが、結局自分の元々の価値観などというモノは。いかにいい加減なものであるのか?身を持って知ったわけです。

20代でそうした体験を何度も経たことによって、「食わず嫌い」の言葉の本当の意味を、腑に落ちる形で、知ることになったのです。実際に、今僕が所属している「コミュニティ」では、「ケイタ式」「ロイ式」など、非常に沢山の商品種類を取り扱うビジネスを営み、このビジネス単体で、年収1,000万〜数千万レベルを稼ぎ出している方々も多いですが。皆、共通して、同様の経験をされています。

「最初は生理的に受け付けない商品だったけど、売れてしまうと可愛く見える」と・・・。実はこれは、物販における「モノ」の世界だけでなく、人間も同じなのだと、改めて知ることになるのです。まだ、人生の中で、こういう経験を実体験としてされていない場合。

「良薬は口に苦しby孔子」や「食わず嫌い」という、先人たちが残して下さった、言葉の意味と価値を、腑に落ちる形では、分からない状態だとは思いますが。もしもご自身の人生を変えたいのであれば。これまでの自分だったら、所属しなかったであろう、苦手な雰囲気の「コミュニティ」に属し。これまでの自分だったら、積極的に話すことがなかったであろう、苦手なタイプの方々と話す。

一度、勇気を振り絞って、挑戦してみてはいかがでしょうか?その先に、本当の自分が追い求めた「成功=シアワセ」人生が切り開かれるかもしれないのですから。