間違えだらけの「自由な教育」と「褒めて伸ばす」

  • 2022.02.28
  • 2022.02.28

大富豪一族マスターヒロさん直伝の「0歳〜18歳の英才教育論」に基づく子どもたちの教育を考えるにあたって打ち破っておきたい考え方があります。それは、僕たち夫婦も陥っていた、「自由な教育」というものです。「自由」というと、何かとてもいい響きをしているもののように思えます。

子どもたちが、大人たちの言うことや考えることを押し付けられずに、自由に考えて、思うがままに行動していくと書けば、そんな教育に対しては誰でもそこまで否定はしないでしょう。でも、そんな完全フリーな教育方針こそが、僕たち夫婦が陥ってしまった危険な道への入り口であり原因となってしまうのです。

考えてもみてください。1歳や2歳のまだ言葉も喋れるかどうかといったくらいの小さな子どもたちが、気の赴くままに自由に行動して、例えば道を走り抜ける自動車など、自らの身を危険から遠ざけていくことができるでしょうか?小学生や中学生の子どもたちが自由気ままな生活を送って、将来の安定した生活に結びつくようないい成績を取ってくることができるでしょうか?

何も手を出さず、子どもたちの自由に任せて成長させていけば、私たちの長女が陥ってしまったような一日中YouTubeを見たりゲームをしたりして過ごすという生活になってしまいかねません。とはいえ、「自由」といえば十把一絡げに悪いかといえば、そういうわけではありません。子どもたちを育てるにあたって大切にしなければならない自由も存在します。その自由とは、「選択の自由」です。

生きている中、世の中でごまんと出くわす人生の選択肢の中で自分にとって何が本当に必要で合っているのかを考え、選び取っていくためには、子どもたちに小さい頃からことあるごとにいろんな選択肢を与えて選ばせていく必要があるのです。そうした普通の日本人が考えている「自由」と、子どもたちにとって本当に必要な「自由」とを比較できるお話を、僕はかつてマスターヒロさんから一つ聞きました。

本当にあるのは「選択の自由」

マスターヒロさんの長男さんは、小さい頃はサッカーに夢中で、スペインに行って留学までしているのですが、そのときに出会ったスペインのサッカー少年たちの話を聞いてちょっとした衝撃を受けたと言います。例えば、日本のサッカークラブでは「攻撃は自由だ」とよく言うそうですが、その自由とはつまり「好きなことをすればいい」という程度のものです。

でも、そのことをスペインで話してみると、「それは完全に間違えていない?」「だったら監督いらないじゃん」などという応えが返ってきたのです。では、スペインのサッカーには自由はないのかというと、そういうわけではありません。スペイン人自身も「ちゃんと自由はある」と言います。

でも、その自由とは、「約束事の中から与えられている選択肢の中でどれかを選び取る自由」だと言うのです。確かに、一人ひとりの選手が、試合中、好き勝手に行動していいのであれば、そもそもチームが成り立たなくなってしまう恐れすらあります。でも、「こういう局面では、こういうプレーをしていく」「0対1で負けているのなら、これとこれとこの戦術の中で行動していく」と、チームの方針がまとまっていれば、団結が乱れることはありません。

そうした方針の中で、選手たちが自主的に行動を選び取っていくことに、スペインのサッカーでは自由があると考えるのです。日本では、「自由」という言葉をどうしても自分たちの都合のいい方向に取ってしまいがちです。ともすれば「自由」を、自分たちが本当にやるべきことから逃げるための口実に使ってしまうことすらあります。

うちの長女が中学3年生の時に専門学校への道を選びかけたのもそうした例の一つでしょう。受験勉強は確かに楽しいものではありませんが、後にも詳しく説明するように、「自由」を理由に逃げてはいけません。日本には、そうした「自由」という言葉以外にも、言葉尻の楽な面だけが先行していて、その言葉のあるべき捉え方の姿がしっかりと考えられていないところが大きくあるように思います。

間違えだらけの「褒めて伸ばす」

「自由」以外の言葉であれば、「褒めて伸ばす」といった言葉もそうです。褒めることは確かに大事ですが、何でもかんでも褒めればいいのかといえば、そうではありません。子どもたちが何かを必死になって頑張ったのであれば、もちろん褒められる要素もありますが、例えば運動会の100メートル走でふざけた調子で歩くといった様子なら誉めようがありません。

「褒めて伸ばす」ということも、「何を褒めて」「どう評価するか」をしっかりと考える必要があるのです。今、世の中には、子どもについて様々な教育本や方法論が出回っています。それだけでなく、教育には昔から言われているような命題もたくさんあります。

ですが、ここで取り上げた「自由」や「褒めて伸ばす」といったもののように、それらは言葉尻を捉えるのでなく、その奥にある「どうして大切と言われているかの根拠」を知る必要があります。そしてそのためには、やはり一度、自分の中にある「常識」と対峙して、子どもたちにとって本当は何が一番必要なのかを自ら考え直していく必要があるのです。

子どもの学校は親がきちんと導くべし

子どもたちにとって少ない時間を過ごす学校という環境ですが、そこに理想的な教育環境があるとは限りません。友達との相性もあるでしょうし、優れた先生が担任になってくれるとも限りません。それに、この本で目指している年収1,000万円以上や、狙ったものを確実に手に入れられる子どもを育てていくのであれば、進学先は当然ながら偏差値の高いところを目指したいところですが、必ず受験がある高校であればともかく、義務教育である小学校などは、そもそものカリキュラムの質が望んでいるものではないかもしれません。となると、必然的に考える必要が出てくるのが、どの学校に子どもを通わせるか、ということです。

「選択の自由」について少しだけお話ししましたが、学校選びについては親がある程度積極的に関わっていく必要があります。もちろん、幼稚園くらいまでの教育環境であれば、親同士の口コミ情報などを基にして、あなたもそれなりにいいところを選ぼうとするでしょう。しかし、普通であれば近場のところに通わせてしまう小学校も、できればじっくりと考えたいところです。通う小学校を選ぶというと、いわゆるお受験などを想像して、そこまではしなくてもいいんじゃないかと思うかもしれません。もちろん、私も小学校受験を無理にお薦めしようとは思いません。

ですが、実際のところ、受験まではしなくても、通う小学校を選んでいる親御さんは、意外に多いかもしれません。以下のランキングを見てください。これは東京都内の小学校と、そこに通う子どもたちの親の平均年収を並べたランキングです。これによれば、東京都では港区の区立南山小学校に通っている子どもたちの親の年収が最も高いことがわかります。

行政区 小学校名 親の平均年収
1 港区 港区立南山小学校 1409万円
2 千代田区 千代学立番町小学校 1151万円
3 渋谷区 渋谷区立神宮前小学校 1067万円
4 品川区 品川区立第三日野小学校 1051万円
5 大田区 大田区立田園調布小学校 1016万円
https://www.sumai-surfin.com/lab/gakku-child/nensyu/13/ を参考

もっとも、だからこそこの小学校の教育環境が最も優れているというわけではありません。しかし、こうしたデータが一般に出回っているということは、これを参考に子どもが通う学校を選んでいる親が存在するということを物語っています。そして事実、こうした情報を基にして、少ない親たちが狙った地域に引っ越しをしているのです。とはいえ、家賃や引っ越し代、時間的余裕などの問題もあるので、そう簡単に希望する場所へ引っ越しすることはできないかもしれません。

ただ、子どもにとって、環境は教育を大きく左右する要因になります。だからこそ、可能であるならば、今住んでいるところの学校に子どもをそのまま通わせるのではなく、一度じっくりとどこの小学校が子どもの将来にとって本当に望ましいのかを考えてみてください。大富豪一族マスターヒロさん直伝の「0歳〜18歳の英才教育論」で学ぶと。このような、子どもたちが22歳を迎えて、社会に出た時に。「競争力」を持って、自らの意思で勝ち上がって行くための土台づくりに必要な、明確な基準が両親に備わります。すると、子どもの学校にしろ、習い事や部活動にしろ、お金、時間、労力一ミリ足りとも無駄にすることなく、「修羅」に向かって、邁進することができるようになれるのです。

追伸1・・・
1日3分LINE@「ワンチーム」を通して、両親であるご自身が、「子どもの教育」について学んで頂くことを、推奨致します。『LINE@コミュニティ・ワンチーム』 https://p.kitasociety.com/line

追伸2・・・
子どもたちの実質「競争力」を高める教育方法とは?社会での活躍から完全逆算された子どもの教育コミュニティ『ワンチーム』の説明会を兼ねたオンラインセミナーを開催します。次回開催日時を確認の上お申し込み下さい。 https://joinnow.live/s/VxNHWQ