MM2H所有者が日本からクアラルンプール経由でジョホールバルに戻る方法(7月10日時点情報)

  • 2020.07.10
  • 2020.07.10

MM2Hホルダーが日本からマレーシアジョホールバルに戻って来た(7月10日到着)

2020年7月10日、マレーシアジョホールバルの貴重なゴルフ仲間タイム君が、日本からマレーシアジョホールバルに無事に戻って来た。タイム君も僕と同様、マレーシアの長期滞在リタイアメントビザの一種MM2Hホルダー。パソコン一台で「南国セミリタイアメント」系の修羅の一人。

マレーシア ゴルフ

「コロナ渦」によって各国一斉に始まってしまった厳格な入国制限、マレーシアも3月18日に発動した厳戒態勢(ロックダウン)以降、マレーシアから出国して日本に行くのは容易だが、戻って来るのは大変。

「行きはよいよい帰りは怖い」系。

今日時点ではMM2Hホルダーは日本からマレーシアに入国できるということは聴いていたが、実際の実例があまりなかったため、僕も全く動けずにいた。

マレーシアから出国したのは良いけど、再び戻って来れない・・・とかだとシャレにならないので。

もしくは、マレーシアに戻って来たのは良いけど、14日間の隔離期間を、首都クアラルンプール近郊の怪しいホテルに強制的に収容されて、ネット回線も劣悪な環境。

パソコンでパチパチしたりZOOMミーティングしたり出来ないとかも、避けなくてはならないこと(以前はこういう感じだったようだ。。)。

だから僕もかなり慎重にならざるを得なかった。

けれども今回タイム君は、日本からクアラルンプールへ飛行機で移動して到着後、その日の内にジョホールバルに移動。

当然14日間の隔離期間はあるけれども、ジョホールバルの自宅コンドミニアムで過ごせるという実例を立証してくれた。

自宅幽閉であれば、インターネット環境は最高だし、お風呂もプールもあるわけだし、今とほぼ変わらない生活なので問題なし。

ここは僕も一度日本旅行に挑戦してみようと考えたわけだ。

心優しきタイム君は、チャットを通してかなり詳細に渡って、日本〜クアラルンプール行きのことを解説してくれたので、僕自身のまとめも兼ねて考察したい。

日本〜クアラルンプール行きの飛行機予約前に「再入国許可」取得(必須)

日本からクアラルンプール行きの飛行機予約前に必ずやっておくべきことがある。

MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)パス保有者専用の「再入国許可」を取得すること。

取得方法は、在マレーシア日本大使館の専用ページからリンクの貼ってある「指定の登録ページ」に氏名、国籍、旅券番号、現在滞在中の国、電話番号、メールアドレス等の情報を入力。

観光、芸術、文化省に対して申請する。

「在マレーシア日本大使館」の専用ページ記載情報に基づくと、「入国は許可制」ゆえに、登録から許可が下りるまでの日数は明らかにされていないので、十分な日数の余裕をもって登録することが推奨されている。

必ず、観光・芸術・文化省からメールで承認を受領してから、日本からクアラルンプール行きの航空便を予約すること。 承認されると観光・芸術・文化省からメールが送られて来るので、これを印刷して、日本の航空会社のチェックインカウンターで、チェックイン時に見せること。

MM2H マレーシア入国許可証 コロナ

マレーシア入国時に、入国審査官に対して提示が義務付けられている。

「MySejahatera」アプリのダウンロード(必須)

日本に滞在中、航空会社のチェックインカウンターで搭乗手続きする前に、必ずスマホで「MySejahatera」アプリのダウンロードを行うことが義務付けられている。

実際に搭乗手続きをする際、「再入国許可」が記載されたメールの印刷資料と共に、「MySejahatera」アプリがダウンロードされているかどうか、航空会社のスタッフが確認するとのことだ。

MySejahatara

日本からクアラルンプール行きに推奨される航空会社と便

実際に日本からクアラルンプールへの入国に成功したタイム君は今回「全日空(ANA)」の便を利用して戻ってきたが、クアラルンプール到着が23時45分だったので、国内線の飛行機も無く、タクシーカウンターも閉まっていたとのこと。

東京→クアラルンプールフライト選択肢:

  • ANA:17時25分成田発-23時45分KL着
  • JAL:11時20分成田発-17時45分KL着
  • エアアジアX(復活なるか?):23時45分羽田発-翌日5時50分KL着

タイム:「現時点ではANAが深夜着なのでJALの夕方着の方が良いと思います!」とのことだった(所見)。 こちらに関しては「マイルを貯めたい!」とか「JALよりANA一択!」とか、「到着深夜でも大丈夫!」とかそれぞれの基準で色々とあると思うので、あくまでも参考意見として。

「PCR検査」の「陰性証明」は不要になった説

「在マレーシア日本大使館」記載の情報に基づくと、「マレーシア入国前3日以内に、国外で新型コロナウイルスのPCRスワブ検査(※綿棒で拭って検体を採取する検査。)を受け、マレーシア入国前に新型コロナウイルスに対して陰性であることが医学的に確認されていることが必要である。入国地点で検査結果を当局に提出すること。」と記載されている。

タイム君の場合、7月10日にクアラルンプール入りしたが、7月7日に「PCR検査」を予約、7月8日に検査結果を受け取ったとのこと。

タイム君は「品川イーストクリニック」で「PCR検査」を受ける

  • 例)
  • 7月7日15時30分に予約
  • 7月8日18時に「PCR陰性検査結果」受け取り
  • 7月10日成田空港よりクアラルンプール行きANA便搭乗

<費用> 治療のための検査ではないため、自費になるとのこと。タイム君の場合は4万5,000円かかったとのこと。団体割引などもあるようなので詳細は要確認。

医療法人社団佳有会
『品川イーストクリニック』
品川駅港南口直結徒歩5分品川インターシティB棟2階
03-5783-5522
PCR検査・海外渡航用

タイム君が成田空港の搭乗手続きの際も「PCR検査結果」は求められなかったし、クアラルンプール国際空港到着後も、入国管理局の担当者からは「MM2H保持者はPCR検査結果はいらないよ!」と言われたとのこと。

ただし、この「PCR検査結果」は思わぬところで活用できたとのこと。

クアラルンプール到着は既に深夜で、クアラルンプール〜ジョホールバルの移動手段が「GRAB」しか無かったとのことだが、「日本=コロナ感染国」という認識が「GRABドリバー」にあるようで、「GRAB」に乗る時に「日本帰り」と言ったところ、1台目乗車拒否、2台目乗車拒否。

3台目も乗車拒否されかけたが、ここで「PCR検査の陰性証明書」を「GRAB」ドライバーに見せたところ、ようやく乗せてもらえたとのことだ。

なるほど、こんなところで活用できるとは。

7月10日時点で、日本からの出国・マレーシアの入国の際には、「PCR検査の陰性証明書」は求められないとのことだが、やはり「万が一」に備えて取得しておくべきだと僕は個人的に判断させて頂いた。

なお「PCR検査」をもっと安く済ませたい場合は、かなり早めに予約しておく必要があるとのことだが、都内にある国立病院なら2万円程で「PCR検査」が受けられるとの情報もある。

クアラルンプール〜ジョホールバルを「GRAB」で移動

タイム君は23時45分クアラルンプール到着後、入国管理局を通り、荷物を受け取って外に出るまでに、3時間程かかったとのこと(午前2時45分頃)。

この時間帯で、クアラルンプール〜ジョホールバルの移動手段は「GRAB」一択だったとのこと。

「PCR検査の陰性証明書」を見せたところ、ようやく3台目で乗せてくれたとのことだが、タイム君の「GRAB」の履歴を見せてもらうと、料金は約500RM(約1万2,500円)とのだった。

過去に僕も何度か、「ドライバー付きの白タク」を活用して、クアラルンプール〜ジョホールバル間を移動したことがあるが、その時は1,000RMとか、1,500RMかかったので、500RMというのはお値打ち価格だと思われる。

クアラルンプールからジョホールバルをGrabで移動

ジョホールバル到着後14日間の自宅隔離

我らが拠点、マレーシアジョホールバルに到着後は、14日間の「自宅隔離」に服することが義務付けられている。

この際、予めダウンロードした、「MySejahatera」アプリを活用。 この隔離措置に違反した場合は、感染症予防管理法(Act 342)及び感染症予防管理法に基づく規制に基づき、1,000リンギット以内の罰金若しくは6か月以内の禁錮又は両方等の法的措置が課される可能性がある。

<14日間の自宅隔離を指示されたPUSのガイドライン(監視・監視期間中にとるべき行動)>

1.保健省へ報告した自宅で待機する
 ⅰ 隔離期間中は、記載した住居に滞在しなければならない。
 ⅱ 別室にいるなど、他の家族から隔離されていること。家族と交流する必要がある場合は、マスクを 着用すること。
 ⅲ 受取人・親族・友人に日用品を購入するように手配すること。
 ⅳ 外出する必要があり、それを遅らせることができない場合は、最寄りの地区保健担当者に連絡し、助言を求めること。
 ⅴ 家族や友人との濃厚接触を避けること。親戚や友人が訪問してきた場合は、その人の名前、電話番号、訪問日を記録する責任がある。
 ⅵ 配偶者、子供、兄弟姉妹、その他同居しているが監視・自宅観察の対象とならない個人は、日常生活を自由に行うことができる。
 ⅶ Covid-19感染確定例に曝露した日から14 日後、地区保健所からの監視・家庭観察命令からの解放が認められる。

2.感染症の症状を確認する
 ⅰ 毎日体温をチェックし、隔離された日から14日間、これらの状態をモニターする必要がある。
 ⅱ 熱や咳がある場合は、医療機関が到着する前に、常にマスクを着用する必要がある。
 ⅲ 以下の症状や兆候が見られた場合は、直ちに最寄りの地区保健担当者に連絡し、さらなる対応を求 めること。
  a. 呼吸困難 – 息苦しさ、急速な呼吸、または唇の色が青みがかった色に変化する。
  b. 咳による吐血。
  c. 慢性の胸痛。
  d. 3日までの発熱または3日後の再熱。

3.個人の衛生管理を徹底する
 ⅰ 特に咳やくしゃみをした後は、水と石鹸でこまめに手を洗うか、手指消毒剤を使用するなど、常に高いレベルの個人衛生を実践する。
 ⅱ 良い咳エチケットを実践する。咳やくしゃみをするときは、ティッシュで口と鼻を覆う。咳やくしゃみをした後はすぐに、使用済みのティッシュを閉じたゴミ箱に捨てる。
 ⅲ 室内の換気をよくする。
 ⅳ 咳やくしゃみからの痰、飛沫/液体等で汚染されている可能性のある表面や物を、クロロックスのような洗剤を使用してきれいにする。推奨される割合は、水 50 に対してクロロックス 1 である。

4.禁止事項
 ⅰ 受取人または来客が訪問した場合にマスクを外す。
 ⅱ 運動場や公共の場を散歩するために、別紙14に記載した住所を離れること

コロナ マレーシアへの入国手順

・・・ということで、残念ながら14日間は、温泉も、プールも、運動場も全て使用禁止。。おとなしく自宅に籠城して「パソコンでパチパチ」お仕事に励もう。。

以上MM2Hホルダー限定ではあるが、2020年7月10日時点の「日本〜クアラルンプールに戻る方法」まとめ。

引き続き「コロナ渦」の中、それぞれ条件などが変更される可能性もあるので、あくまでも情報は参考までに!