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「お金持ち」はいくらから?- 資産額別でみるお金持ちの基準と資産を増やすための第一歩
- 2020.08.25
- 2020.08.23
多くの人がビジネスなどで成功したいと考えていますが、その理由は「お金持ちになりたいから」であることも多いのではないでしょうか。
どのくらいのお金持ちを目指すのかによって、取るべき戦略も異なります。この記事では、一般的な「お金持ち」の定義についてやお金持ちを目指す上で重視すべき事柄や行動についてお伝えします。
目次
資産額いくらから「お金持ち」?
どのくらいお金があればお金持ちといえるのかは人それぞれの感覚によるところもありますが、ここでは野村総合研究所が発表している資産額別世帯数調査(2017年調査)を元に説明します。
超富裕層
預貯金や株式、債券、投資信託など、金融資産の合計から負債を差し引いた額が5億円以上の層を「超富裕層」と呼びます。これだけの資産があれば誰が見てもお金持ちであることは間違いないでしょう。2017年時点で日本には8.4万世帯の超富裕層が存在しており、想像よりも多い印象を受けるのではないでしょうか。
富裕層
同様の資産が1億円以上5億円未満の層を「富裕層」と呼びます。野村総合研究所の調査では超富裕層と富裕層を合わせて扱っており、ここが一つのボーダーラインであることがわかります。2017年時点の日本の富裕層は118.3万世帯で、超富裕層と合わせた126.7万世帯がいわゆる「富裕層=お金持ち」の数であると考えてよいでしょう。
準富裕層
5000万円以上1億円未満の資産を持つ層を「準富裕層」と呼びます。「準」とついている通り富裕層には一歩及びませんが、一般の感覚からすればまだまだお金持ちといわれても差し支えのない資産額です。準富裕層になるとその数はぐっと増え、2017年時点で322.2万世帯が基準を満たしています。
アッパーマス層
アッパーマス層は、資産額が3000万円以上5000万円未満の層を指します。かなり現実味のある数字になってきましたが、サラリーマンが給与だけで形成するにはまだまだ手の届きにくい額でもあります。この層には720.3万世帯が当てはまります。
マス層
資産額が3000万円以下の層のことで、いわゆる一般的な世帯が当てはまります。4203.1万世帯という大多数の世帯が当てはまり、「お金持ちになりたい」と考えている人が多いのもこの層ではないでしょうか。
資産額いくらのお金持ちを目指すのか
目指しているお金持ち像は人によって異なると思いますが、上記の基準に当てはめてみると自分がどの層を目指しているのか・どの程度の資産額があれば満足できるのか、ということがわかります。大きく超富裕層を目指すという目標を立てても良いですし、現実的にアッパーマス層を目指して資産形成をしようと考えるのも良いでしょう。
大切なことは、マス層を脱却するために雇われている人が給与だけをコツコツ貯める方法ではほぼ不可能であるということです。
「親リッチ」に学ぶお金持ちの目指し方
同じく野村総合研究所では、親が富裕層や超富裕層である可能性の高い人々のことを「親リッチ」と呼び、その特徴についても調査結果を発表しています。
お金持ちになりたいと考えている人のほとんどが「非親リッチ」だと思われますが、親リッチの傾向や特徴は、非親リッチがお金持ちを目指す上でも大変参考になります。ここではその親リッチの特徴をお伝えします。
金融リテラシーや金融情報感度が高い
金融に関する知識や新しい金融商品に対する関心の高さについて、親リッチは非親リッチを大きく上回っています。上でも述べたように、サラリーマンなど雇われている人が給与のみで富裕層になれる可能性はほぼありません。富裕層や超富裕層は投資などによって資産を増やしているからこそ「お金持ち」だともいえます。
お金を増やすための原資がある
親リッチは親世代から多額の資産を受け継ぐ場合がほとんどです。そうやって受け継いだ資産を、投資を通じてさらに増やしているのが親リッチであるともいえます。
今お金持ちになりたいと考えているマス層の人々は、受け継ぐような資産がないという場合も多いと思いますが、親から受け継がなくても投資などの「元手」にするための資産であれば努力次第で形成可能です。
原資を作り、増やす努力をしているのがお金持ち
親リッチの特徴から、お金持ちがお金持ちであり続けるためには、投資をするための原資と知識、そして資産を増やす努力が必要であることが見えてきました。
先祖代々お金持ち、という家庭もあるとは思いますが、アッパーマス層や準富裕層の中には親とは関係なく自分自身で財産を築いた、という人も数多く存在しています。そういった人々は自分自身で元手となるお金を作り、様々な形での投資によって資産を築いています。
お金持ちへの第一歩として、まずは貯蓄や副業などによって「元手」を作ることから初めてみてはいかがでしょうか。