「ビジネスモデル」が10年もたない時代、何を想定し、準備するのか?
- 2022.08.06
- 2022.08.06
目次
「ビジネスモデル」が10年もたない時代
一つの「ビジネスモデル」が、10年もたない時代に突入しています。「ビジネスモデル」とは、企業が価値を生み出すためのシステムやプロセスを指します。元々、僕たちが生まれ育った昭和の時代の常識では。「ビジネスモデル」には、安定性がありました。いくつかの重要な概念があり、それが年月の経過と共に、多少枝葉が変化して行く程度でした。
経済価値を創造して、獲得するための基本的なルールがいったん固まると。何十年も変わらずひとつの「ビジネスモデル」を武器に、銀行や株式市場から大きな資金を調達して、従業員を沢山雇用することに、全力を傾けるだけで、価値の創造を対価に、多大なる収益による恩恵を享受することができていたのです。歴史を振り返ると、およそ10年に一度、大きなビジネス革命が起きていました。
1920年代に誕生したのは「釣り餌商法」。最初に安価な商品で顧客を捕まえ、その後に、上位版を買わせていく「ビジネスモデル」です。1950年代に入ると、マクドナルドに代表される、「フランチャイズ・モデル」が誕生。1960年代には、ウォールマートのような「ハイパーマーケット」という「ビジネスモデル」が生まれました。米国で流行した「ビジネスモデル」は、およそ10年間の年月を経て、「日本に輸入」されて。元々の日本人特有の真面目さを武器に、「ビジネスモデル」を元に徹底的に実行し続ける。
これが、ビジネスの世界における、成功法則のようなものだったのです。ところが、1990年代に入り、「インターネット」が登場したことで。「ビジネスモデル」は、劇的な進化・成長の時期を迎えました。その後、たったの20年たらずで、「ネットワーク」を背景に、記録的なスピードで新たな「プラットフォーム」が次々と誕生しました。「素晴らしいアイディア」に対して、世界中から膨大な資金が集まる。完全にゼロの状態から、大きな売上・利益を上げられる企業を経営している状態へと短期間で進化・成長を遂げる。
米国ではその規模が、兆単位になる企業が続出しました。従来のシステムやプロセスを凌駕する価値が創造され、世の中を塗り替える力を持った変化が加速していきました。こうした世の中で、僕たち少資本の自営業者たちは、翻弄されてしまっているわけです。こうした時代に、僕たちはどんな方針を持って、自営業者として取り組めば良いのでしょうか?
非正規雇用型の社員として生きる自営業者
次から次へと誕生する新しい「ビジネスモデル」の急速な進化・成長と世の中の劇的な変化は。旧来の「ビジネスモデル」を全く別物に作り変えて行きました。かつては、10年、20年、30年の年月がかかっていたスケールの変化が。たったの数年ごとに起こるようになってしまったのです。「ビジネスモデル」のあり方も、かつての常識とは異なるものです。
例えば、「エアビーアンドビー」は、短期間で「世界最大のホテルチェーン」になりました。しかし、客室は一つも所有していないのです。「クラウド」と呼ばれる、大衆の資産(余剰な寝室)を、借りることで成り立っています。これによって、世界中に急速に変化する環境に適応できてしまうのです。
「コロナ禍」前では、企業で働く普通のサラリーマンが。自分でリスクを背負う形で、銀行からお金を借りて、物件を購入する、自分がスタッフとなって、お客様とやり取りをしながら、掃除もする。まるで、「エアビーアンドビー」の社員かの如く働くのです。「エアビーアンドビー」のために、投資をして、「エアビーアンドビー」のために、労働もする。既存の雇用体系から考えれば、極めて不思議な労働のあり方です。
また、短期間で「世界最大のショッピングモール」になってしまった「Amazon」でも、現に僕たちの仲間内でも、「ロイ式」「ケイタ式」などを通して、まるで「Amazon」の社員にでもなったかのように。自分で身銭を切って商品を仕入れて、自分の時間と労力を費やして、商品の出品、販売後の商品配送、お客様サポートまでをも行います。「Amazon」の非正規雇用の社員として、身を粉にして働いているのです。
こうした正社員でもないのに、世界中の方々が、その企業のために労働に勤しんでくれる「ビジネスモデル」も、世界中を網羅する「ネットワーク」が誕生したからこそ、実現可能になったものであります。今こうしている間にも、ドンドン進化・成長を遂げています。「10年後」には、本格的にA.I.、ロボット、VR、ARなども誕生して。これらの「新しいビジネスモデル」でさえ、僕たち自営業者にとって、安定や安心をもたらすものとは言えなくなってしまいました。こうした環境下で、僕たち自営業者は、どうミライを想定し、準備をしていけば良いのでしょうか?
元祖通信販売プラットフォーム「シアーズ」
アメリカではじめて通信販売を開始したのは、「シアーズ」です。それまでは、地域の小売業者が、商品の流通と価格をコントロールしていました。富裕層には質の高い商品を取り置き、貧困層にはクズをあてがっていた。そんな小売業界を大きく書き換えたのが「シアーズ」でした。「シアーズ」のカタログは、顧客を差別することなく、価格も明確に表示され、はじめて、階級、宗教、肌の色に関係なく、誰しもに同じ価格で商品を提供しました。
そこから10年も経たずに、「シアーズカタログ」は500ページを超え、「消費者のバイブル」と呼ばれるようになりました。麻薬のコカインから墓石、さらには住宅まで扱っていました。元祖「プラットフォーム」です。その後、1915年にはカタログは1,200ページになり、取り扱い商品点数は10万点、年間売上高が1億ドルを超えました。1920年には、都市化の波が押し寄せて、多くのアメリカ国民が、田舎から都市部へと移住。「シアーズ」はその変化を上手く捉えることで、新たに店舗を続々と出店。20年代の終わりには、全米の主要都市に300店舗以上構えていました。
しかし、「シアーズ」誕生から、132年後の、2018年秋「シアーズ」は破産しました。末期、2013年〜2018年までの5年間で1,000店舗以上を閉鎖、その残骸は二束三文で売却されました。「ディスカウント販売」の先駆者は「シアーズ」でしたが、後から登場した、「ウォルマート」の方が上手だったのです。「ウォルマート」は、「シアーズ」より地価の安い場所に店舗を構え、従業員の賃金を低くして、より安価な商品を販売しました。
その際「ウォルマート」が導入していたのが、「デジタルテクノロジー」。顧客が何を買っているかを把握し、その情報を本部に伝え、一番売れるブランドや商品を大量注文することで、効率的に安く売れる。これによって、「ウォルマート」が、「シアーズ」に競りがち、「シアーズ」が潰れたのです。けれども、小売業の変化はこれでは終わりませんでした。「Amazon」の誕生と台頭です。
「eコマース革命」は始まったばかり
「Amazon」は、「シアーズ」から通販のシステムを学び、「ウォルマート」から、「デジタルテクノロジー」を駆使した、顧客情報分析技術を学び、新たに到来した、「インターネット」上を拠点にしました。「Amazon」誕生以降、たったの10年で、それまでの変化が、生易しいものであったと思うくらいの急速な激変をもたらせました。店舗を構えていないのに、ありとあらゆる商品が、格安で販売されている。しかも、アメリカ本土に留まらず、世界中の人たちを顧客として囲い込みました。
人々は「Amazon」に代表される、インタネット上の「プラットフォーム」の台頭を「eコマース革命」と呼びました。今、「ロイ式」「ケイタ式」でビジネスに勤しんでいる方々は、まさにこの流れとその勢いに乗れていることになります。しかし、この革命も、まだはじまったばかりであると念頭に置く必要があります。世界の人口76億7,600万人に対して、「ネット接続人口」は約43億8,800万人(57%)。
2025年には、世界人口の上昇と、ネット普及率の増加が組み合わさり、ネット接続人口は、約2倍の82億人に達すると米国を中心とした研究者らによって予測されています。そんな中で、本格的にA.I.、ロボット、VR、ARなども続々と、リアルに登場してくるのです。ひょっとすると、「買い物」という体験そのものが、今日時点の常識とは、全く別物に進化成長を遂げている可能性が非常に高い。
そんな中で、今「Amazon」などの「プラットフォーム」で稼げているからと言って、何も想定と準備をしないで、果たして生き残り続けることはできるのでしょうか?けれども、そうは言っても、目の前に稼げる「ビジネスモデル」があるのにも関わらず、昭和時代のノリで、「いつかは私も・・・」と先送りし続ける癖のある方々には、チャンスは訪れません。チャンスは、今波に乗ることで、「資金」を積み上げ続けられる方々だけが、掴み取れるものであることは確かであります。
こうした状況下で、今自分は何を考え、どんなことに取り組む必要があるのか?もう、これ以上先送りすることなく、真剣に考えて、行動に移す必要があると思います。世の中は、自分を待ってはくれません。僕たちが世の中に、合わせて変わっていく必要がある、ただそれだけです。ピンチでもあり、チャンスでもある、世の中を巻き込んだ大きな流れ。あなたは自分の人生の「成功=シアワセ」のために、活かすことができるでしょうか?
追伸1・・・
「10年だけ頑張る作戦その1」円安ドル高の中、AmazonやeBayの勢いを味方に、大きな資金を獲得するチャンスです。「100%オフの世界で開催ケイタ式年間プログラム」説明会を兼ねたセミナー(間もなく最終締め切り)
8月6日(土)21時〜開催→ https://joinnow.live/s/1369di
追伸2・・・
「10年だけ頑張る作戦その2」「ミライ」を真剣に考え、僕たちのビジネス・投資につなげる秘密組織「地下ソサエティ」の説明会を兼ねたセミナーを開催します。時代に乗り遅れないように、真剣な気持ちで参加下さい。
8月7日(日)21時〜開催→ https://joinnow.live/s/av1Q91