独立後にやっていける人なのか?「おとなの模擬テスト」

  • 2023.06.03
  • 2023.06.03

「株式投資家」としての活動ですが、とある会社の企業研究をしている中で、元役員の方が書かれた書籍があったので、Kindle本として購入、拝読させて頂きました。ご自身がリーダーシップを取って社内改革を遂行したり、素晴らしき「サラリーマン時代の栄光」を書き記されていました。と言っても、本として面白いか?というとそんなことはなく、解説書的な感じの内容でしたが。

別に僕の場合は、内容に「面白さ」を求めていたわけではないので、そのまま読み進めていましたが。会社内の企業文化が、どのようなものだったのか?勉強させて頂きました。この元役員の方、今は独立していて、自営業をなされているようですね。ネット上で、自営ビジネス用ホームページのURLがあったので、クリックしてみると、既にホームページが閉鎖されていました。

さらに、ネットでサーチをかけてみると。かなり前に、活動はストップされてしまっているようです。今は再び、サラリーマンに戻ってしまったのでしょうか?サラリーマン時代は、超有名企業の元役員、本を出版できるほど活躍されていたほどの実力の持ち主ですが。それだからといって、自営業者として活躍できるかどうか?というと、とても困難なのが現実です。

僕も、かつては東証一部上場企業に勤務するサラリーマンであり、そこから起業・独立して今に至るわけですが。企業を退社して一番実感することは。「会社の看板」というとてつもなく大きな力を、一瞬にして喪失してしまうことです。

有名企業の部長・役員まで昇った方に多い勘違いですが。自分の力を発揮できるのは、「会社の看板」あってこそ。それを失ってしまったら、「レベル1」に逆戻り・・・とまでは言えないにしても。今まで培った能力とやらも、「会社の看板」が無くても発揮できる人もいることはいるでしょうが。大多数の方々は、「会社の看板」が無くなった途端、能力が発揮できない状態に陥るケースが多いのです。

「某5大商社」の役員さんは独立できるのか?

以前、僕が香港に頻繁に出入りしていた時のこと。友人でもある、とある居酒屋のオーナーさんに。「孔明くん、あの人◯◯社(有名商社)の香港の役員なんだけど、独立の相談乗ってくれない?」と頼まれて、お話をしたことがあります。5大商社と言えば、サラリーマンとしては、超エリート中のエリートであり、雲の上の存在。僕のような、既にサラリーマンを退社済みの自営業者には、縁もゆかりもないような御方ですが。「独立後のお話」となると、わけが違います。

副業ビジネス時代を含めると、今年で20年、当時も僕の方が圧倒的に自営業者歴が長いことになります。サラリーマンからの「独立組」に関する現実を知っていますので。その視点から、お話をお伺いしていました。貯金が2,000万ほどある。退職すれば退職金も入ってくる。飲食店経営かなにかをやりたいなと考えている。・・・とのことですが。

「自営業者」として活躍する「とある要」がスッポリ抜けていた方。典型的な「会社の看板」を失った瞬間に、これまで長年培った能力とやらを発揮できない方に分類される方であると分かりましたので。そんなことは、ダイレクトに言えませんけれども、なるべく傷つけないように気を使いながらも、「自営業者」として生きることの大変さをお話させて頂きました。

せっかく「5大商社」の一角に勤務し、なおかつ香港支社でも偉い立場まで昇ったのですから。「独立」などを夢見ないで、そのまま定年退職を迎えるまで必死に会社にへばりついて。なおかつ、定年退職後も、給料が300万程度に落ちたとしても、会社に再雇用された方が良いとリアルに感じました。

どれだけ有名企業に就職できる学歴を持っていたとしても。どれだけ有名企業の中で、部長、役員へと出世・昇進できたとしても。それはたしかに、「社会で活躍」という部分では、人様に誇れるような素晴しい実績だとは思いますが。だからといって、それが「自営業者」として、生き残り続けられるのとは、イコールにはなりません。

「禁断の果実」で「二足のわらじ」から

僕もこれまで20年間に渡って。サラリーマンから独立、自営業者としての挑戦をされて来られた方々を沢山見てきましたが、大多数の方々は上手く行きません。共通して、特に「とある部分」が欠けている人は、一時的に上手くいくビジネスがあったとしても。そのビジネスが、永続的に継続できる環境があり続けるわけではありませんので。環境変化によるビジネスの衰退と共に「飛んでイスタンブール」というケースも多々あります。

そして、もっと大多数の方々は、ただの一つも自営のビジネスで上手く行かない・・・という状態に陥ってしまうのです。だからこそ僕も、「禁断の果実」として、サラリーマンとして働いている中で。イキナリ勢いに任せて上司に辞職届を突き出して、独立して飛び出してしまう前に。石橋を3,650回ほど叩く勢いで、まずはサラリーマンとしての副業として、起ち上げたビジネスで稼げるようになっておく。

「二足のわらじ」を徹底的に継続した上で。サラリーマンとしての年収を圧倒的に超えるレベルになってから、慎重に「独立」をする・・・ということを、2004年から今日までずっと推奨して来たわけなのです。サラリーマンとして活躍されて来られた方々が、外の世界に出た後で、散っていく様は見たくありません。経済的な面だけではなく、精神的にヤバいことになります。

元々、高学歴を経て、上場企業に勤務する、社会的な地位も名誉もある状態から。自営業者の道に足を踏み入れて、地位も名誉を喪失して。そのまま失敗を繰り返したり、何も身動きが取れなくなって、貯金を切り崩して生活をしたり。最終的には、社会的には何者でもなくなってしまうわけなのです。

家族・親族からも、「だから、独立するのに 反対だったのよ!」ずっと後ろ指さされ続けるわけですし。お金に乏しくなると同時に、それまであった多くのモノをすべて喪失することになるのですから。その失墜感のようなものは、半端ないレベルだと思うのです。

「やりたいビジネス」と「やるべきビジネス」

だから僕は、何度も繰り返し。声を大にして言わせて頂いているのです。「まずは、サラリーマンの内に副業として「二足のわらじ」状態で、しっかりと稼げるようになること!」ゼロイチになれたり、ちょっと稼げる様になったりしただけで調子に乗って、イキナリ外の世界に飛び出さないように。会社のお仕事、副業のお仕事、家族との時間、自分の食事・睡眠など。「二足のわらじ」生活はメチャクチャ大変でしょうが。それは将来のための「産みの苦しみ」です。

今は大変でしょうが、それは一生苦しみ続けるためではなく。将来、「お金、場所、時間からの自由」新しい生き方へと、シフトして行くために必要なことだと理解して。真剣に取り組む必要があります。また、将来的に、「モノ・サービス・情報」などの、いかなるビジネスに取り組む予定があったとしても。まずは「やりたいビジネス」よりも先に、「やるべきビジネス」から、始めることが重要です。

「やるべきビジネス」の代表格に、「ケイタ式」「ロイ式」などの、安定的な毎月の売上・利益が見込める物販ビジネスがあります。なぜなら、「独立後」の自営業者として、家族と自分の最低限の安心・安定、生活資金を稼がないとならないからです。

例えば、「ケイタ式」であれば、場所・時間を問わず、パソコン一台あれば、どこでもできますし。販売してから仕入れる無在庫販売から開始できるので、十分な手持ちの資金が無くてもスタートアップが図れます。

そして何よりも、会社法人を活用して「ケイタ式」を取り組むことで、銀行からの信用も獲得しやすく、信用をお金に変える「銀行融資」にもつながり、将来的な、安定・安心の滞留資金にもつながってきます。

「ケイタ式」では、学歴、職歴、才能・・・何か特別な個人スキルが必要なわけではなく、アルバイトや外注を育成して、お仕事を任せる部分でも、世の中のありとあらゆるビジネスの中でも、最も難易度が低い。自営の世界で、自分以外の第三者を雇用して働いてもらう「練習ラウンド」としても適切な難易度です。「モノ・サービス・情報」世の中のありとあらゆるビジネスモデルの中でも、最も簡単と言えるので。自分が「独立」して自営業者としてやっていける人かどうか?サラリーマンの内に、判別するのにも良いと思います。

「模擬テスト」としての「ケイタ式」

基本的に、自営業者の世界で、自分が「やりたいか、やりたくないか」で考えている人は、確実に5年〜10年も経過することなく、数年間で消えていなくなります。どんなに自分がやりたいビジネスだったとしても、それが市場環境の変化でやりたくてもできなくなってしまうことなんて日常茶飯事なのですから。

「やりたいか、やりたくないか」ではなく、「やるべきか、やるべきでないか」で判断して行動できる人じゃないと、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対×100回自営業者の中ではまともに生き残ることなど不可能です。「やりたいか、やりたくないか」で考え行動してしまう方は、サラリーマンから独立してしまうと、必ず「飛んでイスタンブール」になって「不幸に」なりますので。意地でもサラリーマンとして、しがみ続けていた方が、得策です。

けれども、やはり下げたくない頭を下げられる人でなければ、サラリーマンでも、生き残り続けることができませんので。結局はサラリーマンでも、「やりたいか、やりたくないか」ではなく、「やるべきか、やるべきでないか」で考えられないと、なかなか生き残り続けることはできないのでしょうが。それでも、リストラ部屋に送られても、屈辱に耐え続けるだけでお給料はもらい続けられるので。自営業者として生き残り続けるよりも、サラリーマンとして生き残り続ける方が難易度が低いのは確かです。

ということで、まずは自分が自営業者として、やっていける人間かどうか?「模擬テスト」的な意味でも、「ケイタ式」に挑戦してみるのが賢明だと思います。「ケイタ式」に取り組むにあたり、受講費用と、時間と労力は、かかると思いますが。所詮は通常の「起業」に比べれば僅かなもので、リスクとは言えない程度です。

勢いで「独立」して、失敗して地に落ちることを考えれば「安い投資」と言えます。ということで、まずは「やるべきビジネス」としての代表格でもあり、難易度も最低水準の、「ケイタ式」で「ゼロイチ」になれるかどうか?「ゼロイチ」後も、売上・利益を積み重ねるべく軌道に載せられるかどうか?サラリーマンとして、勤務している内に、「模擬テスト」代わりに活用頂きたいと思います。

「ケイタ式」説明会を兼ねたライブセミナー https://joinnow.live/s/oOuV6d