「米ドル」世界の基軸通貨、年収も資産も「米ドル」基準で換算

  • 2022.10.23
  • 2022.10.23

2022年6月時点世界時価総額ランキング・・・。

1位:アップル(アメリカ):2.22兆ドル
2位:サウジアラムコ(サウジアラビア):2.09兆ドル
3位:マイクロソフト(アメリカ):1.73兆ドル
4位:アルファベット(アメリカ):1.25兆ドル
5位:アマゾン(アメリカ):1.15兆ドル
6位:テスラ(アメリカ):6,977億ドル

サウジアラビアの石油会社、サウジアラムコが、世界時価総額ランキング1位に躍り出ているが。それ以外は基本的に、米国企業が占拠。10位に中国のテンセントがランクイン。2022年9月末の世界の株式時価総額は90.3兆ドル。そのうち米国が39.6兆ドルで43.8%(約6,000兆円)。中国は9.5兆ドルで10.5%(約1,434兆円)。日本は4.8兆ドルで5.3%(約724兆円)。

1989年、日本がバブル景気真っ最中だったころ。世界の時価総額ランキングの上位20社の内、14社が日本企業だった。当時は、日本の家電メーカーが、米国のGE(ゼネラル・エレクトリック)をも追い越し、「メイド・イン・ジャパン」が世界を席巻していた。

けれども、それからたったの33年後の2022年。世界の時価総額ランキングトップ10からは、1津残らず消滅。50位日本企業は、ようやくトヨタが38位(2,113億ドル)にランクインしているだけである。どこからおかしくなってしまったのだろうか?やはり、インターネットの台頭に他ならない。

例えばアメリカのGAFAは、ものづくりの企業であったアップルだけが、創業40年以上前だけれども。グーグルも、フェイスブックも、アマゾンも、「平成生まれ」の企業である。中国のテンセントも含め、みんなたったの20数年で、世界トップ企業になってしまったのだ。

僕が中国本土に居住していた時。中国が、全面的にファイヤーウォールを展開して。アメリカ企業のインターネット関連を、軒並み遮断してしまい。当時は、中国本土から海外サイトにアクセスする時に、ファイヤーウォールを突破するVPNを展開しないとアクセスできない状態、メチャクチャ不便だったので、「中国何やってるんだ?」と思っていたが。結局、今となってみたら、中国のファイヤーウォールは、「自国の産業を守る」という観点から見れば、正解だったのかもしれない。

むしろ、32年ぶりの「1ドル150円」の「円安・ドル高」で、海外旅行に出かけることなく、日本国内に封じられてしまった日本こそが。ファイヤーウォールを展開すべきだったのかも・・・と、独り考えながら。日本人が消滅してしまった、ハワイのヒルトンハワイアンビレッジのラグーンで足をチャプチャプさせながら、歩いていた。

ハワイを占拠され追い出された日本人

当時の日本人は、第二次世界大戦の敗戦、東京大空襲によって、焼け野原の状態から完全復活。「日本は世界一」という形で、一気にお金持ちになって、農協のおじさんたちまでもが世界中に旅行にでかけて、現地でブランド品を「大人買い」をしまくっていた。

日本のメーカーの商品を中心に日本企業の宣伝広告看板も、世界あちこちの国に展開されていて。僕が滞在しているハワイでは、アメリカにも関わらず、日本人のためのアメリカの島という感じで。右を向いても、左を向いても、ティーン・エイジャーの学生さんたち含めた、日本人だらけだった。ヒルトンハワイアンビレッジのラグーンにも、日本人がうじゃうじゃと、水遊びを愉しんでいた。アメリカなのに、英語を使う必要なく、日本語だけで生きられるリゾートアイランド。

「戦争に負けたけど、経済で勝った!」ハワイはまさに、「日本の勝利」の象徴だったとも言えよう。ところが・・・バブル崩壊を機に、日本企業が失われた30年に突入。その後「ITバブル」で、新たに台頭した、インターネット企業を中心に盛り返す兆しを魅せたが。結局は「ITバブル崩壊」で崩落。フト、気がつけば、いつの間にか日本人の僕たちもGAFA無しでは生きられないような日常生活になってしまっている。

それでも、過去からの貯金の蓄積。ハワイに渡航する、日本人観光客年間150万人。「円高・ドル安」によって、ハワイは引き続き日本人で賑わっていた。ところが、「コロナ禍」が発生して、引きこもるようになり。さらには、32年ぶりと言われる「1ドル150円」歴史的な「円安・ドル高」。

今、ここハワイには、日本人観光客は、チラリホラリしか見かけない。ティーン・エイジャーの学生さんたちなどは皆無である。ヒルトンハワイアンビレッジのラグーンだけでなく、ハワイ中のビーチサイドから、日本人観光客が消滅。その代わりに、今まさに世界一、好景気で盛り上がってるアメリカ本土から来られた観光客で賑わっている。

ハワイ現地の方々も、対応が早くて。レストランや、お土産物屋も日本人向けから切り替えて、アメリカ本土の方々向けに切り替えて営業。一時は経済的な面から占領していたような状態になっていたハワイから。再び日本は追い出されてしまった感が強い。再びハワイが、日本人観光客で賑わう日が訪れるのだろうか?

世界の基軸通貨は「米ドル」

GAFAを中心に、中国本土以外の世界中の国と地域が繋がれてしまった今。改めて実感することは、「世界の基軸通貨は米ドルだ!」ということだ。一般的に基軸通貨とは、次の条件を兼ね備えた国際通貨を指す。

(1)国際感の貿易・資本取引に広く使用される決済通貨である
(2)各国通貨の価値基準となる基準通貨である
(3)通貨当局が体外準備資産として保有する準備通貨である

第二次世界大戦後、アメリカがIMF体制の下で、各国中央銀行に対して米ドルの金兌換を約束したことや、強大な経済力と軍事力を背景に、米ドルが名実ともに基軸通貨となった。それ以来、現時点では米ドルの基軸通貨としての地位は揺らいでいない。

米国企業の時価総額が、世界全体の43.8%。世界経済の半分近くを占拠してしまっているのだから、当然とも言える。さらには今では、インターネットを中心に世界中がつながっている状態。つまり、本来僕たちの年収や資産と言ったものは、日本円基準ではなく、米ドル基準で考える必要があると言うこと。それがグローバルスタンダードな時代に生きる社会人の常識と言えよう。

そうして見た時、2022年1月時点1ドル115円だったものが。同年10月20日時点1ドル150円と、急速に「円安・ドル高」になってしまったということは。日本に居住して、日本円だけでお給料をもらい、日本円の資産しか持っていない方々の年収と資産が、大幅に激減したことになる。1ドルが「115円→150円」つまりドル基準で考えた時に、年収1,000万もらっていた人の年収が760万に減り。資産1億持っていた人の資産が7,600万に減る。このような状態になってしまっている。

僕たちが、お仕事として・・・ビジネス・投資の活動を行う目的は、本来は「年収」である。家族と自分の生活における「選択肢」の幅を広げるために。年収を高め、資産を高めるために、ビジネス・投資の活動をしているのだ。すると、日本円だけを稼ぎ、日本円ベースの資産しか持ち合わせていない方々は。同じ時間と労力を費やし労働をしていた効率も、激減したことになり。積上げた資産も、勝手に目減りしたことになる。

こうした状況に陥っているにも関わらず、何も先々の対策ができずに、ただただ従来と同じことだけを繰り返していたら。これから先のミライ、かなり追い詰められて来てしまうのは容易に想定できることではないだろうか?そんな中で、僕が推奨する戦略術は。躍起になって労働を続けて、年収を1.3倍にしようとするのではなく。

ステップ1「銀行融資でお金を創る」
・価値の安い日本円は『北のセオリー』で銀行融資を活用してお金を創り滞留させる

ステップ2「ケイタ式で直接ドルを稼ぐ」
・滞留した資金を武器に、日本で価格の安い商品を仕入れて米国に販売して直接ドルをしこたま稼ぎまくる

ステップ3「米国株式投資で資金を増やす」
・儲けた米ドルは、寝かして置くことなく、5年後、10年後に上昇する根拠のある米国企業の株を買い続ける

従来の延長上のお仕事は、生活のために続けながらも。空いた時間と労力を最大限に活用する形で。価値の低くなった日本円を信用創造で創り続けながらも、価値が高くなった世界の基軸通貨である米ドルをビジネス・投資で稼ぎ続けるべく。シフトさせて行くことなのだ。

価値の高い通貨を頑張って稼ぐ流れをつくる。日本円が強い時は日本円を稼ぎ。米ドルが強くなった時は米ドルを稼ぐ。このシーソーのようなバランス取りが、グローバルスタンダードな時代に生きる社会人としての、賢い生き方だと思うのだが、いかがだろうか?