「学歴」と「年収」の相対関係をクリティカルに考察

  • 2020.05.06
  • 2020.05.14

オンラインを通した距離感だからこそ、遠慮なく熱く語れる僕たちの共通目標、まずは四の五の言わずに「年収1,000万」の必達!
・第一目的地:年収1,000万
・目標:「年収1,000万」をどんな方法でいつまでに達成したいのか?

この目標を具現化する際、「部長」の職位を目指せる大企業に勤務してるサラリーマンなのか?働けど永遠に年収1,000万の見えない中小企業なのか?

今いるスタート地点は人それぞれだけど、それぞれにとって、メリット・デメリットが「手のひらの表と裏」であるのだから。やり方はいくらでもあるというものだ。

ただし、目標を具現化して行く際に、僕たちが今生きている「金融資本主義」のリアリティを知っておかないと、全ては机上の空論になってしまう恐れもある。そこで今回は、マスターヒロさんから頂戴した1つの図を使って、「金融資本主義」のリアリティを解説させて頂く。

まずは、こちらの図をご覧頂きたい。

図「金融資本主義」のリアリティ
→https://kitasociety.com/doc/pyramid.png

◯金融資本主義のピラミッド「学歴と年収」

マスターヒロさんから頂戴した一枚の図。描かれているのは、ピラミッド型の三角形、三角形の中には、赤色を三角形の頂点として、青色、黄色、緑色、橙色台形が重なるようにして描かれている。よくよく、三角形の右側を見てみると、それぞれの台形が少しずつずれている。この三角形の図が意味するのは何なのか?

僕たちが今生きている「金融資本主義」のピラミッド。その一つの見方が、「学歴と平均年収」の相対関係。「人生学歴じゃないよ!」と僕もこれまでの人生の中で考えて来たけど、世の中の平均値をクリティカルに分析すると、残念ながら明らかすぎるほど学歴と年収の相対関係が発生してしまっている。

仮に分かりやすく、

  • 青色:中卒
  • 黄色:高卒
  • 緑色:普通の大卒
  • 橙色:人気・高偏差値の大卒

としよう。世の中の大多数の平均値に基づくと卒業した学校やその偏差値レベルによって、「金融資本主義」における年収水準が決定づけられてしまうのだ。「学歴と年収水準」の相対関係を表しているのが、台形の部分ということになる。

◯明らかすぎるほどの「学歴差別」ま社会構造

例えば高卒レベルの学歴で就職すると。大卒よりも4年も若い年齢で就職することになる。しかし、高卒の学歴で、正社員のサラリーマンとして就労して、超MAXで頑張っても、日本の平均年収415万に届くかどうか・・・というレベルでしかお給料が上がらない。一方で大卒は、30歳になる頃までには、高卒の年収をあっさりと抜いていってしまい、平均年収を超える上の水準の年収を狙うことが可能。

ただし、大学と言っても、一言でくくることはできず。大学もピンきり、学費さえ積めば足で名前書いても誰でも入れるような偏差値レベルの大学と。国大・早慶・マーチといったような、誰でも「いい大学」と知る大学では、正社員として入社した後が違う。

「どこまで上に出世・昇進できるのか?」全体的な平均値で見ていくと、かなり確定して来る。これもまた、30代を過ぎた当たりから露骨に差が出て来てしまう現実。そもそも論で、上場・非上場どちらも、大企業の場合、国大・早慶・マーチと言ったような有名大学卒業していないと、就職活動の「内定」そのものが取れないので、普通の大学卒でも、入社そのものができない可能性が高くなる。

しかし、これは雇用側の立場から見れば致し方無いことで、名が知れた企業ともなれば、たった30人の新規採用の枠に、3万人の学生がエントリーシートを提出する(倍率1,000倍)はザラなので、当然ながら、企業側は上の大学から順番に採用して行ってしまう。

つまり、「世の中学歴じゃないよ!」とは、まともな学歴を持っていない僕たちがそう願いたかっただけで、今の日本のリアリティを見ていくと、間違いなく「学歴=年収」の相対関係が発生していることは、動かしようの無い事実なのだ。

これは、公務員ともなれば、一般企業よりも、もっと露骨に明確なコース分けがされている。結果として、「卒業大学と平均年収」のランキングでは(図左側参照)、

  • 東京大学:約730万円
  • 一橋大学:約700万円
  • 京都大学:約670万円
  • 慶應義塾大学:約630万円
  • 東北大学:約620万円
  • 名古屋大学:約600万円
  • 大阪大学:約580万円
  • 北海道大学:約580万円
  • 横浜国立大学:約570万円

実際に数値化してみると、明らかすぎるほどの「大学差別」が露呈してしまう。分かりやすく大学を下位と上位に2分した場合。普通以下大学卒業生が緑色部分の年収帯に漂っていて、人気・有名大学卒業生が橙色部分の「高年収」水準エリアを牛耳っている。

まだ戦後臭がかすかに残りある意味「なんでもアリ」的な雰囲気が漂っていた昭和の時代と異なり、平成→令和と元号が進むにつれて、世の中はより合理化されて来て、この「学歴差別」はなくなるどころか、ますます逆転現象が発生しづらくなっているほどにガチガチな状態になっている現状から僕たちは目を背けることはできないのだ。

◯「好きを仕事に」で生計を立てられる人はごく僅か

一方で世の中には確かに、中卒・高卒・下位大卒でも、平均値よりも高い年収帯によじ登ってきた方々もいることは確か。ただし、彼らの場合は、正社員のサラリーマンや公務員ではなく、

  • YouTuber
  • プロスポーツ選手(野球・サッカー)
  • プロゲーマー
  • ブロガー

と言った世間一般的に言えば特殊な職業によるもの。まだ現実を知らない夢や希望に溢れた小中学生たちの、将来なりたい職業トップ3にランクインして来る職業。ネット上で、現実逃避論系ブロガーたちが、よく「メインテーマ」として掲げている、「好きを仕事に!」系のお仕事。

YouTuber、プロスポーツ選手、プロゲーマー、ブロガー、音楽家、他確かに「好きを仕事に」系で稼いで、生活をまかなえている人たちも世の中にいて、彼らの中には学歴の無い方々もいる。しかし、問題はそれが世の中的にはどのくらいの人数がどんな割合でいるのか?

これを、図に落として見ると、図の右側部分、各台形との差の部分で生じる僅かな隙間的な面積の方々。つまり、社会的には「好きを仕事に系」はメジャーではなく、超マイナーな、超レア種とも言える。当然ながら面積の広い台形の方々よりも「再現性」は低い。

◯面積の大きさは各年収水準の「再現性」の高さ

ピラミッドの中の面積の広さは、「再現性&難易度」の高さとも理解可能。

面積が広い ≒ 沢山人数がいる ≒ 再現性の高さ「目標年収」基準で考えた場合、面積が大きいほど、達成難易度が低い。面積が小さいほどに達成難易度が高いといえる。

例えば、「日本の平均年収415万」よりも低い青色や、黄色の台形の部分を目標にするのなら、「目標年収」を下げれば下げるほど、中卒や高卒でも再現性高く獲得できやすいし。当然ながら大卒だと簡単に達成しやすい。

一方で、ピラミッドの上層部に行けば行くほど面積は小さくなる。大卒で大企業に就職したり、公務員になれば、緑色の部分は再現性高く達成しやすいが、橙色部分になると、偏差値の高い、有名大学出身の方々は達成しやすいが、一般大学出身の方々は、達成が困難。・・・という形で、学歴によって明らかに年収水準が異なる社会構造なので、どの色に該当する学歴&年収水準スタートで、どの色の年収を目標として達成したいのか?

世の中の大多数を占める、サラリーマン・公務員という就労によって上の年収水準の階層に昇ろうとした場合、スタート地点によって、その難易度も変わって来てしまう厳しい現実がある。

◯努力の積上げの成果が年収として報われる社会構造

中学、高校、大学と、色々なものから逃げ続けて来た方々にとっては、高い水準の年収を獲得しづらい社会構造と言えるが。逆の立場にたってみると、中学、高校、大学と、着々と積上げながら頑張り続けて来られた方々にとって、高い水準の「目標年収」が達成しやすい世の中とも言える。つまり、早期の内から長い期間、がんばり続けて来た方々が、「努力の積み上げの成果が年収として報われる社会構造」とも言える。

逃げて頑張って来なかった方々にとっては、「学歴差別だ!ひどい!」地道に張ってきた方々にとっては、「当然でしょう!ずっと頑張ってきたのだから!」完全に「手のひらの表と裏」になっているとも言える。

この社会構造が、良いのか?悪いのか?クリティカルに言語化すればするほど、判断が難しい部分である。ピラミッドの台形部分で起きていることを、クリティカルな視点から洗い出してみた上で、次はいよいよ、台形部分の上、三角形の赤い領域、つまり僕たちの共通テーマのひとつである。「年収1,000万」以上の領域について同じく考察してみよう。

つづく

※引き続き、マスターヒロさんから頂戴した「図」を活用。

追伸

「年収1,000万」の達成を、夢や希望ではなく、現実に達成できる「目標」に変えるために、今日解説頂いた「金融資本主義」のリアリティの学びを深めながら、併せて購読しておくべき講座。

LINE@帝王学「成功者の思考と習慣」