「我慢しなさい!」と呪いの言葉を吐き続けると教育は失敗する
- 2022.10.11
- 2022.10.11
目次
「我慢しなさい!」は「呪いの言葉」
あなたは子どもたちに「我慢しなさい!」と言ったことはありますか?また、ご自身が子どもから大人になる過程で、両親から「我慢しなさい!」と言われたことはありますか?社会に出て闘えない状態に陥ってしまう子どもたちを、育ててしまう両親には、様々な共通点があります。その一つに、「我慢しなさい」という言葉を闇雲に使ってしまうというものがあります。
この「我慢」というのは、言葉の解釈と、使い方を間違えてしまうと、とても危険な考え方になるので、注意が必要です。なぜなら、子どもから大人になる過程で、「我慢」を重ねて、何でも我慢する状況に慣れてしまうと。22歳を迎えて社会に出た後、欲しいモノが何も無い、または、あったとしても、我慢してすぐに諦めてしまう。
叶えたいコトが何も無い、または、あったとしても、我慢してすぐに諦めてしまう。結果的に、人生においての目標が全く無くなってしまったり。他の誰かに触発されて、目標になり得るモノ・コトが出てきたとしても。それを実際に手に入れようとは思わなくなってしまったり。
「あなたの目標は何ですか?」「目標と言えるものはありません。」
「あなたの欲しいモノは無いのですか?」「特に今はありません。」
「あなたの叶えたい願いは無いのですか?」「特に今はありません。」
実際に僕が対話をしてく中でも、目標を設定することそのものができない大人たちが沢山いることが分かります。無理やり目標設定を促すことで、ようやく重い腰を上げる形で目標設定ができたとしても。いざ目標に向かって歩もうとする途中で、すぐに諦めてしまうのです。
実は、彼らに共通していることは、「我慢」というものを、子どもから大人になる過程で、周りの大人たちから、必要以上に刷り込まれてしまっている場合が多いのです。だから、子どもたちの教育活動において、「我慢しなさい!」という言葉は、ある意味「呪いの言葉」と言っても、過言では無いのです。
「我慢」させ続けた先にある日常
「ワガママ言っちゃいけません!」「我慢しなさい!」「◯◯ちゃんだって我慢してるでしょ!」子どもたちに向かって、このような言葉を言い続ける両親がいます。一見すると、良いしつけをしているようであり、日本では、当たり前の「常識的」な発言だとも言えます。
けれども、「常識」は時として怖いです。当然ながら、法律に反するような「犯罪行為」につながることを戒めることは、子どもの教育において、非常に重要なことでありますが。お休みの日にどこかに行きたい場所があっても、「我慢しなさい!」。あれ欲しい、これ欲しいと行ったら「我慢しなさい!」。
何でもかんでも、我慢をさせ続けることを、しつけ的なことをしていると勘違いしてしまうと。大人になるにつれて、本当に何でもかんでも我慢し続ける。「万年ターゲットロス状態」の単なるやる気の乏しい大人へと成長してしまいます。しかも、イザ欲しいモノ、叶えたいモノが出てきたとしても、一体どうやって、それらを獲得して良いのか分からない。すると、「まあいっか・・・」諦めるようになってしまうのです。
実は、こうした大人たちが、世の中の大多数を占めてしまっているのが現状です。結果的に、「年収」・・・取りたい年収ではなく、取れる年収で甘んじ続ける。「自宅」・・・住みたい家ではなく、住める家に住み続ける。「車」・・・乗りたい車ではなく、使える公共交通機関を使い続けるだけ。「衣服」・・・着たい服ではなく、着れるユニクロを着るだけ。「食事」・・・食べたいモノではなく食べれるモノを食べ続ける。
結果的に、世の中の大多数の方々と同じような状態に陥ってしまう。この状態に陥った後で、「うちの子、大人になってもやる気もなく、何にもしようとしないんです・・・」となった後では、もう既に時遅し。両親が教育できる機会は、ほぼほぼ無くなってしまうと言っても過言ではありません。
「何かが欲しい」とおねだりしたら
子どもたちが22歳を迎えて社会に出た後、活躍できるようになって欲しい・・・。その際、どの水準で活躍できるようになって欲しいのか?年収2,000万を取り得る、上位0.4%、250分の1のクオリティなのか?年収1,000万を取り得る、上位3.8%、26分の1のクオリティなのか?年収700万を取り得る、上位10%、10分の1のクオリティなのか?
子どもたちの将来の活躍の目標そのものは、「家族チーム」によって異なると思いますが。少なくとも、上記したような、上位10%〜0.4%のクオリティで活躍できるようになって欲しい場合。欲しいモノがあっても我慢する。叶えたい願いがあっても我慢する。何事にも我慢してしまい、諦めてしまうような方々は、上位に行けば行くほど皆無になります。
狙ったモノ・コトを、目標として設定して達成するために。上位の皆さん共通して、真剣に取り組み続けています。当然ながら、目標を達成するために、実行の際、忍耐力が求められることはあります。けれどもそれは、欲しいモノ、叶えたい願いを諦めることとは違います。欲しいモノ、叶えたい願いを、獲得するために、やらなければならないことをやり通す必要があるという意味で、その際、我慢や忍耐力は求められます。
これと、単に闇雲に「我慢しなさい!」というのは似て非なるものです。もしも子どもたちに、社会に出てから上位で活躍して欲しい・・・というのなら。子どもの教育でも、単に闇雲に「我慢しなさい!」と言い聞かせ、何事も諦めさせるのは、避けるべきなのです。
むしろ、子どもたちが「何かが欲しい」とおねだりしたら。その欲しいモノを手に入れるためには、どうしたら良いのか?一緒に真剣に考えるのです。その上で、欲しいモノを獲得すべく、一緒に行動する。親子「ワンチーム」で、真剣に獲得に向けて、考え行動することが、重要なのです。その上で、欲しいモノを獲得できたとしたら。それは、子どもたちにとって、素晴らしい経験になるでしょう。
成果報酬の活用方法
モノ・コトによっては、両親がお金を出さないと、手に入らないモノ・コトもあります。この場合は、「家事の手伝い」「学校や習い事での成果」など、何かを達成したら、買い与えるなど。お金を出してもらうために、対価として何を差し出すのか?一緒に目標設定することも大切です。子どもたちに何かを達成させた上で、その対価として欲しいモノを買ってあげたり、お金を出して上げたり、これはいわゆる成果報酬になります。
ただ単に、欲しいモノを買い与えたり、お金を出してあげたりするのとは異なります。欲しいモノ、叶えたい願いの対価として、どんなものを差し出すのか?実は、大人の世界では、当たり前の交換原則であり。これを、子どもという早期の内から体験できるのです。サラリーマンであれば、仕事の対価としてお給料をもらいますが。子どもの社会には、そうしたシステムがきちんと成り立っていないので、過程の中で、これを作り上げるのです。
何かを達成したら、何かを与えるという成功報酬付きの決まり事は。何歳の時に、どんなことから始めるのが効果的なのか?ココには、大富豪一族マスターヒロさん直伝のノウハウがありますが。こうしたプロセスを経て、子どもの頃から訓練して行くことによって。子どもたちが、22歳を迎えて社会に出た後。営業成績で1位を取って、ボーナス獲得したら欲しい車を買うとか。家族と一緒に、シアワセな生活を送るために、工夫をこらして、理想のマイホームを獲得するとか。
さらには、目標年収1,000万、目標年収2,000万の達成・・・。「修羅」になるべく、自らの意思で能動的に取り組める礎が子どもの内に構築されるのです。我慢や忍耐は、目標を達成して行く過程、実行を貫き通す時などには必要です。
けれども、それを欲しいモノ、叶えたいコトを我慢してしまうと言った、永遠の我慢にしてしまっては、子どもたちは、周りで獲得していく方々を指を加えて見ているだけの、本当に我慢し続ける苦しい人生を送ることになります。子どもたちには、我慢することなく、欲しいモノ、叶えたい願いを、獲得し続けられる「成功=シアワセ」な人生を歩んでもらいたいですので、単なる「我慢しなさい!」の連発はさけるべきなのです。