偶然のラッキーで大儲けしたサラリーマンの末路は?

  • 2022.05.29
  • 2022.05.29

厳密に言えば、「考え方=脳のOS」を書き換えなくても、瞬間最大風速的に大量のお金が舞い込んで来てしまうことはあるのです。平々凡々なお給料しかもらえない人生を歩んでいた普通のサラリーマンが、ある日突然数千万〜億単位の大きな金額を儲けてしまったというケース。ごくごく稀に発生してしまうのです。毎年「億が当選する」「ジャンボ宝くじ」で大枚が舞い込んで来る方々は必ず存在しています。

新たに手掛けたビジネスに、神風が吹いていて、ゼロイチ直後から異常な右肩上がりになったり。両親や親族からの相続として突然大金が舞い込んだり。近年では、少額購入した仮想通貨が億になってしまった・・・というケースも実際に周りではありました。偶然のラッキーで、ごくごく短期間で、大金を手中に収めてしまうケースが確かに実在してしまっているのです。問題は「その後・・・」。

なんと、こうして短期間で「大儲け」突然の大金を手に入れた方々の大多数はその5年以内には、再び貧乏に転落している現実があります。しかも、大金を手にする以前よりもさらに底辺に落ちる形で。大金を手に入れたからと、生活水準を高めてしまった場合。再び生活水準をもろに戻さなくてはなりませんが、この際、家族を中心とした人間関係にも、多くの問題が起こり、家庭崩壊へと進む場合が多いです。

例えば「宝くじ」で「億当選」は「100万分の1」の確率と言われていますが。統計としては、その7割以上が「破産」まで追い込まれている。その99%が5年以内にすべて使い果たす。と、夢も希望も無いお話があります。実際日本の「宝くじ」で1,000万以上当選した方々には、『「その日」から読む本』というものが配布されていますが。何かの偶然のラッキーで大金を獲得してしまったことを、幸運とみなすのか?不幸とみなすのか?事の顛末だけを見ると考えさせられるものがあります。

偶然のラッキーで大儲けしたサラリーマン

それまで、平々凡々な人生を歩んでいた方が、偶然のラッキーなどで、大儲け。数千万〜億単位の大金を持つことになるとどうなるのか?まず始めに、日常的にボーッと物思いにふけるような状態に突入します。奥さん、子どもたち・・・他人の話が耳に届かなくなり。今まで家族に対しても「もったいない!我慢しなさい!」ケチっていたような日常的な出費の類にも寛容に。もっと良いものにした方が良いんじゃないかと、逆提案するようになる。この状態で、大儲けしたことを隠していると、以前と様子の違う状態に、奥さんからは、浮気を疑われてしまいますが。

「実は大儲けしてしまった・・・」ことを明かすと。「私たち家族なのに」高揚してごきげんな状態になります。奥様も、子どもたちも、キラキラした眼差しで「お父さん凄い!」。「それじゃあ、明日はみんなで 高島屋に行って 思い切って買い物するか!」家族「わーい!」家族一同シアワセ感に浸れます。「ねえねえ、時価って何?」初めて体感した回らない寿司屋で口の中に入れた瞬間にとろけて消えてしまう味覚。夏の旅行は、思い切ってハワイに海外旅行ラグジュアリーな五つ星ホテル宿泊。シアワセは、お金で買えることを実感します。

はじめは恐る恐ると言った感じだったのですが、月日を経るごとに、少しずつ金銭感覚が狂い始めるのです。勤務している会社の中・・・「最近美味しそうなお弁当食べてますね!平城苑の焼肉弁当ですよね。それ!」後輩の女子社員に、気づかれてしまいます。サラリーマンにとって、専門店の焼肉弁当をランチで食すなどということは普通では無いのです。そんな中、「今晩、みんなで食べに行くか!」「え、本当ですか!?」「たまにはご馳走するよ」後輩たちを連れて、焼き肉を食べに行きます。

ノりにノってる雰囲気を周りは察してしまうのか。上タン、上カルビ、上ロース・・・皆さん遠慮なくオーダーして行きます。20万円を超えるお会計にも、顔色ひとつ変えずにクレジットカード決済。「アレ、凄い!外商カードですね!」実は家がお金持ちなのでは・・・地主さん・・・投資家・・・後輩たちがザワザワと騒ぎ始めます。女子社員の目がキラリと光ります。

目減りする焦りから抜け出すための投資

ある日、自宅に帰ると・・・奥さんが百貨店で購入したのか?シャネルやルイビィトンハイブランドの紙袋や箱が置いてあるのが目につきはじめます。偶然のラッキーによる「大儲け」はそう何度も続きません。銀行口座の残高を確認したところ、かなり目減りしてるのに気づき、焦りを覚えました。そんな時に・・・知人が、凄腕と高名な投資コンサルタントの方を紹介してくれました。まずは10万円のコンサルフィーを支払いアドバイスをもらいに行くと・・・。

「突然お金が入ってくるとどうしても使い込んでしまいます。何の投資もしないで、今の生活を続けられると思いますか?このままでは、あっという間になくなり、以前の生活に逆戻りしてしまいますよ!」「そうは言っても、私には投資の経験も無いし無理ですよ」「ご安心下さい。 う思ってちょうどよい案件があります」「え、レストランのオーナー?」

「はい。と言っても小さなカフェレストランです。料理の腕はあるけど資金がないそんなシェフに場所を提供して、オーナーには収益の一部が入ってくる仕組みです。」「と言っても、飲食店なんて経験ないし・・・」「大丈夫です。難しいことは私どもの方で全部やっておきますので。貴方はお金を出資するという資本ゲームにおける最も大事な資本家としての役割を担ってもらうのです。その対価として一番大きな収益を受取続ける形です。」「資本家として・・・(ゴクリ)」

「いいですか。本当のお金持ちになるためには、お金にお金に働いてもらうことを知らなければなりません。貴方はオーナーとして有能なスタッフを雇って働かせる。毎月の収益を見ていく。今よりもう一つ上のステージに 昇るためのチャンスは今しかありません!」

そして、新たに数千万単位のお金を出資して。カフェレストランのオーナーになりました。「ここがお父さんがオーナーのお店、わ〜すごい!」その数カ月後、「カフェレストランは順調に軌道に乗ってますよ。」「思ったよりも毎月の収益あるじゃないか。フフフ、オレもいよいよ資本家として、オーナーとしての新しいステージか」

会社を辞めた途端雲行きが怪しくなる

そんな全く新しいプライベートが始まっている中で・・・サラリーマンとして勤務している会社の方では。「一体どうなってるんだ!最近ドンドンパフォーマンスが落ちていくじゃないか!」会社の営業会議で上司からみんなの前で怒られてしまう出来事がありました。「申し訳ございません!」と頭を下げながらも心の中では。「どうしてオレが、こんな低所得のダメ上司に頭を下げないとならないんだ本当はオレが、どれだけの成功者だと思ってるんだオーナーとしての不労所得だけでも、会社からの給料以上あるんだぞ!」そして決意します。

「オレ、会社を辞めて本格的にオーナーとしての道を歩もうと思う。サラリーマンなんてやっている器じゃない」「ええ?本当に大丈夫なの?」「問題ない。オレはカフェレストランのオーナーとしての才能があるようだ。新しい店舗と腕の良いシェフも見つかったと連絡があったこれから2店舗目を立ち上げるしサラリーマンとしての給料の2倍は毎月入ってくるようになるから」

数カ月後・・・「一体どうなってるんですか?一店舗目も、二店舗目も、両方マイナスじゃないですか?」「こればかりは仕方が無いですよ。常に創意工夫が必要です。今度カリスマ内装デザイナーの 方にお願いて、内装を全面改装しましょう!見積もりでこのくらいです」「う、高いな。」「必要経費ですね」収益アップのためなら仕方がないか・・・。

投資コンサルタントのアドバイスに基づき、改善のための追加投資の繰り返し。投資をしてしばらくは収益が出るのだけど、その数カ月後には再び収益がマイナスになってしまう。銀行口座の残高が、加速度的に目減りして行く。一方で、奥様、子どもたち、完全に金銭感覚がおかしくなっている。「オイ、お前ら、もうこれ以上無駄遣いするな!」

次々と崩壊して行くシアワセな日常

「一体どうしたの突然?カフェレストランのオーナーうまくいってるんでしょう?」「実はもう、お金はほとんど残ってない。カフェレストランを立て直すために何度か追加で投資をしていったけどもうこれ以上は何もできないもうすぐ潰れる」「えええ? から私は反対したのよ!会社も辞めちゃって これからどうするのよ!」「仕方ないだろうとにかくもう一度就職活動して働くだからお前たちももう絶対に無駄遣いするな!」

しかし、一度サラリーマンの道から外れてしまった人間に。社会は世知辛い。言動すべてが労働者としてはおかしくなっているので、面接で全部落ちてまともな就職先は見つからない。そうこうしている内に、金も無く喧嘩続きの日々に愛想を尽かした奥さんが子どもたちを連れて出ていってしまった・・・。こうして、大儲けしたお金を失い、定職も失い、家族も失った。全てを失ってしまう。偶然のラッキーで大儲けしてしまった方々に、必ずと言って起こるような末路。

「山高ければ谷深し」一度は垣間見ることができたお金持ちの世界。しかし、偶然のラッキーは繰り返すことはできず。元の生活に戻るどころか、すべてを喪失してしまった。いかがでしょうか?「考え方=脳のOS」を書き換えなくても、偶然のラッキーで、瞬間最大風速的に大量のお金が舞い込んで来てしまうケースが発生することがあります。けれども、「考え方=脳のOS」が、低年収時代の状態のまま。大金だけが舞い込んできても、使いこなすことはできません。

そして、偶然のラッキーは、何度も繰り返し発生しません。偶然のラッキーを自分の実力だと誤認してしまうとそれがキッカケとなり、ライフスタイルのありとあらゆる部分が崩れはじめて、結果的にすべてを失います。やはり、「修羅」を目指すには、天に向かって祈りを捧げながら偶然のラッキーを長ってしまうことなく。考え方=脳のOSを

「250分の1」修羅特有のモノに書き換える
     ↓
再現性の高い設計図=アプリ

この順番で、偶然性のすべてを排除して。必然的に昇っていく以外、他に方法は無いのです。