ハワイで重力7倍の武者修行、転生したデバフがかかっていた件

  • 2022.10.01
  • 2022.10.01

昔:日本で稼いで海外に「転生」すると・・・

「異世界転生モノ」をご存知だろうか?2010年代〜「小説家になろう」など、サイトで閲覧できる小説がキッカケとなりブームとなり、今や膨大な種類の、小説・コミック・アニメが産み出され続けているシリーズで。新たなる日本文化でもある。テンプレート的な展開としては・・・日本社会に生きる主人公が、ある日突然「トラックに轢かれる」などの理由がキッカケで、漫画やアニメ、ゲームと言った世界だったり、またはそれに似たような異世界だったりに転生。

転生の過程で、何かしらの特別なスキルや能力を受け取って転生。主人公の持つ、転生先の世界の住人との圧倒的なスキル・能力差によって、「無双モード」で大活躍して行くというものである。実は、これと全く同じような感覚は、かつて日本人の多くが、海外諸外国に趣き足を踏み入れることによって経験することができていた。

例えば僕の場合も、日本の本社で、スーパーな諸先輩方に毎日厳しく教わり続けた後、海外転勤してみたら・・・。転勤先は日本と比較すれば発展途上なアジア各国。「無双モード」で、何をやっても上手くいく・・・毎年歴代レコードを更新。または、インターネットの世界に足を踏み入れてみたところ。大したことをしていないのに、大きな売上・利益が立ち続けあっという間に「億り人」になってしまう・・・。というようなことを、実際に経験して来た。

かつて、高度成長期を経て経済大国世界一にまで昇り続けた日本人としての常識の下、日本社会に揉まれながら頑張り続けた後、海外、インターネットなど、こうした未開の地に足を踏み入れると。相対的な能力・スキル差的なものを感じて「無双気分」を味わうことが現実世界でもできていたわけだ。

例えば、日本ではしがない普通のサラリーマンが、東南アジアに移住したら、向こうではちょっとした金持ちになり、現地の女性たちにモテモテ・・・(しかし、金が尽きると、 愛想も尽かされるのは日本と一緒)というのも、20年以上前であれば、よくよく耳にしていたと思う。

今:「米ドル」を稼いで日本に「転生」すると・・・

ところが今や、日本は海外諸外国に対して、こうした圧倒的な格差は無くなってしまったどころか。むしろ、真逆になってしまった。海外で米ドルを中心として外貨を稼いだ後、日本に戻ってみると、メチャクチャ生活が楽なのだ。モノを買っても、生活コスト面でも、さらには、ビジネスを起ち上げて日本で人を雇っても。何をやっても、日本では金銭的な面から見て楽に感じてしまう部分が多い。

例えば、時価総額も日本の上場企業の合計約660兆円に対して、約10倍の約6,000兆円超えになってしまい、国民の平均年収も1,000万円以上になってしまったアメリカ人が。アメリカで頑張って米ドルを稼ぎ続けた後で、今の日本に「転生」するかの如く降臨したとしたら。物凄い「無双モード」で、日本での生活がお気楽に安く感じてしまうことだと思う。

僕が今訪れている米国ハワイの行きつけのお店の米国人の店員さんたちも、「来年日本に行こうと考えている(英語)」「日本では なんでも安く買えるからね!(英語)」と楽しそうにおっしゃっている。今やかつての経済大国日本は、稼ぐ場所ではなくて、海外で稼いだお金を使いに行くところであると、実感できるエピソードは多い。それもそのはず、今米国では、確かに平均年収が1,000万と、日本の平均415万よりも2倍以上高いが、その分、生活コストも上昇してしまった。

実際は、米国で年収1,000万もらっていても、日本で年収1,000万を取っている方々とは比較にならないほどの困窮を体感しているはずだ。日本では年収1,000万は就労人口の3.8%で特別な存在に位置できるが。米国では普通、つまり、年収1,000万の方々のようやく平均値としての生活が成り立つということだから。これは当然とも言えよう。

この「円安ドル高」米国の物価高、日本の物価安、が続けば、「コロナ禍」による、外国人入国規制的なものが解禁された途端に。ものすごい人数の米国人をはじめとする、海外諸外国の方々が、米ドル決済のクレジットカードを手に、日本で「無双モード」を味わいに来ることになることが予想される。

重力7倍の武者修行ができるハワイ!?

問題はそうした国と地域に、僕たち日本人が赴く場合。ただでさえ、「円安ドル高」なご時世の中、物価の安い日本から、物価の高い米国に赴くと・・・。さらには、観光地&島ということもあり米国本土より物価の高いハワイに赴くと・・・。「転生モノ」の「無双モード」とは真逆の大きなデバフが課された状態を感じてしまうことになる。

日本では500円ほどで食すことができる肉そばが、ハワイでは現在チップ込みで約3,500円。日本では600円ほどで食すことができるトンカツ定食が、ハワイでは現在チップ込みで約4,800円。ハワイで日本と全く同じ生活をしようとしたら、約7〜8倍の重力のようなものがかかった状態で、生きることを余儀なくされると言い換えることができる。

イメージ的には、漫画『ドラゴンボール』の主人公孫悟空が、地球の10倍もの重力がかかる「界王星」で武者修行をしていたが。あんな感じだろうか?日本では「オレ1億円持ってるぜ!」とドヤれってるような小金持ちだったとしても。今のハワイに訪れると、たったの1,250万〜1,500万しか持っていない体感ができることになる。7倍〜8倍は大げさな例えにしても、客観的に考えても5倍位のデバフはかかってると言える。

ちょっとばかし、ビジネス・投資で成功したからと言って、調子に乗ってしまっているような状態の場合。一度、今のハワイに訪れ生活してみることで、自分がまだまだ大した事のない状態であることを実感。初心を取り戻すことができるかもしれない。

僕も、こうした目的から、もしも今僕があの大学4年生の時の卒業旅行で来た頃のような貧乏学生だったら、どう考え行動するだろうか?という想定で、今回の1ヶ月間に及ぶハワイ滞在を「重力7倍の武者修行」的に考えている。

ただ何も考えずに、アップルウォッチと連携してあるクレジットカード決済をピッとやって。毎日、何も考えずに自分が食べたいものを食べているだけでは。すぐに、脳がバカになってしまう。僕たちの脳を活性化させるためには、まるで筋トレで負荷をかけたエクササイズに勤しむ如く。ある程度のプレッシャー的なものをかけ続けることも大切だと思う。

そうした中、今回のハワイ滞在中、僕が取り組んもうとしていることは。日常にかかる食費をいかに安く済ませるのか?安く飲食を済ませられる場所を探して食費を節約。節約した分を、購入しただけで資産性UPが約束される、「レアモノ」の獲得に充てたり、「米国株」の投資に充てたり。支出を減らして、投資に回す。「お金持ちになる」ための、基本的な行動を。「重力7倍」のハワイで意識的に取り組むロールプレイングである。

正直、今回のハワイ滞在中、購入した瞬間に資産性が高まる「レアモノ」の獲得には、合計数百万ほどは軽く使うと思う。既に、到着して2日たった現時点でも、アパレルを中心に日本円で合計30万ほど、単にお金を出しただけでは購入できない「レアモノ」をハワイで獲得できている状態。どれも、仮に日本に持ち込んで、転売したとしても、倍増価格で販売できてしまうような「レアモノ」ばかりである。

一方で、食費に関しては、事前にある程度の想定と準備をしていることもあり。貧乏学生になった想定で、いかに物価の高いハワイで最低限で高パフォーマンその食事を取り続けるかの追求をする。余計な支出は抑えるけれども、金になるモノには、お金をかける。この強弱をつける形で、ハワイでの滞在期間を最大限に活用するつもりである。