「自由」な教育方針、その通りに寝っ転がってYouTube視聴中

  • 2022.07.05
  • 2022.07.05

うちの教育方針は「自由」です!

0歳〜18歳の子どもを持つ両親と個別面談などで対話する中で、よく出てくる話題が。「うちの教育方針は「自由」です!」ということ。しかし、お話をもう一歩だけ踏み込んでお伺いしていくと、学校の勉強だけでなく、スポーツも習い事も、何に取り組んでも、やる気が見られず。自宅に帰宅後に、気がつけばゴロリとソファーや床に寝っ転がっていて。

スマホやiPadを手に、青光する画面に食い入るように見つめながら、YouTubeを視聴し続けていたり、ゲームアプリを通して誰かとチャットを続けていたり。学校の成績も中途半端。部活の実績も、大して誇れるものは無く。習い事も何に手を出しても不完全燃焼。そんな状態の子どもたちを見て。両親たちは、それぞれの価値観に基づいて、様々なことを感じるわけなのです。

「これからの時代はI.T.が重要だから、今のうちに慣れておかないと。」「多様性が求められる時代、競争なんて意味がない。子どもたちには自由を!」「やる気ない」と認識しながらも、肯定されるパターン。「このままで良いのだろうか?将来がとても心配です。」「一体どうすれば、スマホを辞めて真剣に取り組んでくれるのか?」問題として捉えているパターン。

家族チームごとに異なる価値観があって然るべきですし、何を持って成功=シアワセと感じるのかもそれぞれ。僕は、価値観を押しつけたくはありませんし、押し付けるべきでは無いと思いますが。しかし、実は22歳を迎えて社会に出た時、子どもたちが活躍できるのかどうか?という点から逆算して考えた時。出来る限り早期の内にこの状態を問題と捉えて、改善を図らないと。このまま、中学、高校、大学・・・と進んだ場合、選択肢の乏しい人生を歩むことになる恐れがあると分析できます。

YouTubeを視ながら寝転んでいる状態

実は我が家の場合も、同じような状態でした。まさに、「これからは、I.T.を使いこなせないと、生き残れない!」都合よく解釈してしまい、子どもたちにはかなり早期の内にスマホとiPadを渡してしまいました。特に何も使い方を教えて無いのに。スマホやiPadで、指を使って、絵を描いたり、ゲームをプレイしていたりする姿を見ても、特に何も問題と感じること無く。「こんなに早期の内に、I.T.デバイスを使いこなせるなんて・・・」むしろ、都合よく解釈していたのです。

そんな海外生活を長期間に渡り歩んでいた中で。とあることをキッカケに、「子どもたちを日本の学校に進学させよう!」ということになりました。それが、長女中3、次女中1に進級するタイミングでした。帰国後の彼女たちは、特に学校の勉強に励むわけでもない。部活動に懸命に励むわけでもない。毎日自宅に戻るなり、床に寝転んで、スマホやiPadに向かって、楽しそうに何かをしている毎日を送っていたのです。

「子どもたちには自由を!」という方針を掲げていましたので、まさに本当に自由に。長女は、専門学校への進学を決めて入学金も支払い済ませました。次女は、学校には通学せずに、引きこもり生活をしていました。「多様性の時代なのだから・・・」と両親としては特に何も問題視していなかったのです。そんなタイミングで、大富豪一族マスターヒロさんから、「孔明くんのところは、子どもの敎育どうなってるの?」「家は、自由放任主義なので、子どもたちは毎日自由に楽しくやっています!」と、悪びれる様子もなく回答。

しかし、その後マスターヒロさんから、金持ちの二代目、三代目の家庭で起きてしまっている問題。聞こえの良い自由の延長に待ち受けている、子どもたちが大変な目にあってしまうミライ。子どもの敎育に関する情報開示を受けたことがキッカケで。「ヤバい・・・、このままでは、可愛い我が子たちが詰んでしまう。」はじめて、自分たちが子どもたちに促してきた教育方針に、大きな欠陥があったのか?知ることになりました。

「今すぐ、大幅に軌道修正して、しなければ、大変なことになってしまう!」マスターヒロさん直伝の「子どもの教育論」に真剣に取り組む決意と覚悟を固めたのです。さて、我が家は一体どんなことから取り組みを開始したことで、その後、子どもたちが自らの意思で抱いた目標に向かって、邁進することになったのでしょうか?

子どもたちとの接触時間の激減

「教育方針」や「教育体制」は、家族チームによって様々です。その中でも、「自由な敎育」を掲げられる家族チームが多いので、背景を調べてみました。昭和の時代から、平成、令和・・・と元号が変わる中で。昭和初期の時代には、祖父母と一緒に同居しながら、男性が外に出て働き、女性が家庭内に入り子育てと家事に集中する。という形が、大多数を占めていた家族のあり方だったのが。今では、両祖父母たちとは同居せず、両親と子どもたちだけで住む「核家族化」が進んでいます。

また、平成11年6月23日には、「男女共同参画社会基本法」が施行され。

  • 男女の差別を無くし、共にひとりの人間として能力発揮できる機会を確保する
  • 固定的な役割分担意識にとらわれず男女共に様々な活動ができるよう社会の制度や慣行のあり方を考える
  • 男女が社会の対等なパートナーとして、あらゆる分野において、方針の決定に参画できる機会を確保する
  • 男女が対等な家族の構成員として、互いに協力して、家族としての役割を果たしながら、お仕事や学習、地域活動ができるようにする

※原文から言葉をいじっています・・・

というような、男女共同参画社会を実現するための柱を据えて。「女性の活躍」が、推進され続けて今日に至ります。2000年時点では、女性の就業者数は2,450万人。女性の就労率は、約57%だったものが。令和元年の2019年には、女性の就労率が約72.6%を超えました。※男性の就労率は86.4%。

男女間の年収格差はまだまだ大きく発生しているものの。男女の就労率はかなり近づいて来たわけです。女性が活躍できる社会。これは、2人の娘を持つ僕としても、喜ばしいことなのですが。同時に、両親が子どもたちに接する機会が激減してしまった様子も伺えます。女性の社会進出が15.6%もUPしたけれども。逆に家庭に入る男性が増えているわけでもない。しかも、両方の祖父母とも別居。

さて、この間に、子どもたちはどこで何をやっているのでしょうか?結果として、最近大きく伸びてしまっているのが、「子育てについての悩みや不安」。令和2年度の文部科学省の報告書に基づくと、

  • しつけの仕方が分からない(男性44.6%、女性37.9%)
  • 子どもの健康や発達について悩みや不安がある(男性38.1%、女性38.6%)
  • 子どもの生活習慣の乱れについて悩みや不安がある(男性40.2%、女性44.7%)
  • 子供との接し方が分からない(男性15.2%、女性12.3%)
  • 子供の気持ちが分からない(男性29.2%、女性29.7%)
  • 子育てに十分な時間が取れていない(男性33.0%、女性20.8%)

子どもの敎育に携わるべき両親・両祖父母の、子どもたちとの接触時間が、大幅に激減してしまったことから、派生した問題が急増中なのです。こうした背景がある中で、普及したインターネットとスマホやiPadなどの数々のデバイス。「うちの教育方針は「自由」です!」と高らかに掲げながらも、起きている現実は「毎日寝転んでYouTube視ながら・・・」。何か相対関係があるのでは無いでしょうか?

子どもたちの成功=シアワセを願いますか?

繰り返し申し上げますが。僕は皆さんに、価値観を押し付けることはしたくありませんし、でき得る立場では無いと思います。けれども、僕がマスターヒロさんから教わったことを元に、適切な「情報開示」はしておきたいと思うのです。「子どもたちには自由を!」しかし、起きている現実は、何かに真剣に取り組むことなく、スマホやiPadにかじりついているだけ。

両親として、子どもたちに望んでいたのは、本当にこのような姿だったのでしょうか?一度、夫婦で真剣に考えてもらいたいと思います。果たして、今の子どもたちの状態のまま、子どもたちが、中学生、高校生、大学生。そして22歳を迎えて社会に出た時。どのような状態になっているのか?ということです。

「競争したくない」と考えようが、考えまいが。民主主義、資本主義の社会で起きている現実は「競争」です。その中でも、最も熾烈なのは、より有利な「年収」を獲得するための「競争」。「世の中お金が100全て」とは僕も思っていませんが、それではおよそ95%は、お金があれば解決できる事実からは、誰も目を背けることはできません。誰しもが良いと思える価値ある欲しいモノ、価値ある叶えたい願いを、獲得するためには。自ずと「競争」が発生してしまい、「競争」に競り勝たないとなりません。

お金で手に入れられるもの、お金では手に入らないもの、その両方に共通していることです。つまり、子どもたちが本質的な意味での「競争力」を持ち合わせていなければ。誰も欲しがらないような、ゴミのようなものしか回ってこない人生を送ることになりかねないのです。そんな中で、今、家の中で起こっている現象に目を向けて下さい。本当に大丈夫でしょうか?子どもたちが、YouTubeを視ている間に、他の同年代のライバルたちは、同じように休んでくれているのでしょうか?

価値観に基づく、教育方針や教育体制は、家族チームによってそれぞれですが、もしも今の状態に、問題や危機感を覚えて。子どもたちには変わってもらいたい!自らの意思で高めることで、成長してもらいたい!と真剣に願うのであれば。今両親である自分たちが、どんなことから取り組めば良いのか?「子どもの敎育」における「要」はどこにあるのか?まずは夫婦で、真剣に語り合ってみたはいかがでしょうか?

追伸・・・
1日3分LINE@マスターヒロさん直伝の0歳〜18歳の教育論を学べます。修羅から完全に逆算された、「0歳〜18歳の敎育方法」を知りたい場合は。まずはこちらから、ご確認下さい。
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