子どもたちに早期スタートで「株式投資」やらせるかどうか?

  • 2023.03.22
  • 2023.03.22

「我が家では、子どものうちから株式投資をやらせています!」とおっしゃる方も、増えて来ているようで、チラリホラリと耳にすることがありますが。正直、どれだけ早期に「株式投資」を開始しようとも、「考え方」と「やり方」が間違えてしまっていたとしたら。早期スタートの意味と価値は皆無とも言えます。

むしろ、適当な「考え方」と「やり方」で、親が与えてくれた重みも乏しいお金で、子どもの頃から「株式投資」を続けてしまったとしたら・・・。逆に高い確率で、変な「負け癖」が身についてしまうリスクの方が高いのでは無いでしょうか?

両親が「株式投資」に関する、正しい「考え方」と「やり方」を知らない状態で。子ども名義で証券口座を開設して、株を購入する資金を入金して、子どもに早期から「株式投資」を行ったとしても。その意味と価値が無いどころか、むしろマイナス面のことの方が多くなるのではないでしょうか?そんな中途半端な状態になってしまうのであれば。「株式投資」に、資金を投じてしまうのではなく。もっと他に、子どもたちが子どもたちの内に、お金、時間、労力を費やしてやれること、やるべきことが沢山あると思うのです。

「子育て」では、両親の良いところも子どもに継承されますが。それ以上に、両親の悪い部分が子どもたちに継承されてしまう。それは、「株式投資」に関しても、全く同じことが言えます。「子育て」における根幹、正しい「考え方=OS」を身につける。

その上で、どんなことを目標に、何を取り組むのか?「アプリ」を学んで稼働させる。その取り組みの中の一つに「株式投資」という「アプリ」があることになりますが。「株式投資」においても、他の取り組み同様に、しっかりと「要」た上で、親子「ワンチーム」で真剣に取り組む必要があります。

両親の「考え方」と「やり方」が間違ってる!

「子どもたちに株式投資をやらせています!」「どんな株を購入しているのですか?」「◯◯という株です。」「どうしてその株を選んだのですか?」お伺いしてみると、「???」と思うような回答が両親から返ってきてしまいます。

何をどう考えても間違っている・・・そもそも論で、両親の「株式投資」に対する、「考え方」も「やり方」も間違っている状態で。その子どもたちに、「株式投資」をさせたとしても、上手くいくわけがありません。

子どもに「株式投資」をさせてはならない・・・と言っているわけではなく、両親が間違った「株式投資」の「考え方」と「やり方」の状態で、子どもたちに「株式投資」をさせてしまうことが。「虐待」と言っても過言ではありません。

なぜなら、仮に、間違った「考え方」と「やり方」が身についたまま、子どもたちが大人になった後。就職するなり、起業するなりして、獲得した所得を原資に「株式投資」に臨んでしまったとしたら、多額の万単位の資金を、失う可能性がある。

または、偶然のラッキーで勝てたとしても、運には根拠がありませんので、勝ったり、負けたりの繰り返しのギャンブラー状態になってしまいます。「株式投資」をやれば、お金持ちになれるというわけではありません。10年、20年、30年と、経験だけが長ければ、「株式投資」で勝ち続けて、「億れる」わけでもありません。

現に、「株式投資」を行っている方々の90%以上の方々が、「株式投資」で負け続けたり、勝ったり、負けたりの繰り返しだったりで。多額の資金を失い、ゲームオーバーになってしまっている方々ばかりなのです。

子どもに対して、早期の内から間違ったことを教えてしまったとしたら。「株で大負けする人生」を歩ませることをほぼほぼ決定づけてしまいますので。ダメになると分かっていてやらせるのは、「虐待」以外の何者でもありません。子どもたちに早期の内から、「株式投資」をやらせたいのならなおさら。両親は、「株式投資」で勝つためのこと。勝ち続けられるためのことだけを、正確かつ丁寧に、教えてあげることが重要になってきます。

成功も失敗も掛け算になるのが「株式投資」

10年、20年、30年と年月を味方にコツコツするメリットがあるのは。あくまでも、失敗しない方法で正しく取り組み続けるからこそ掛け算になっていくわけで。勝ったり負けたりの運ゲー的な「株式投資」の方法では、失敗が掛け算で積み上がる可能性が高まってしまうのです。

サラリーマンとして、就労している中で発生してしまうミスや失敗であれば。よほど悪意があってやったわけではなく。一生懸命に取り組んでいれば、多額の損失が発生する大失敗をしたとしても、給料が減俸になることはありません。

むしろ、その計画を実行前に、上司に相談したり、上司の許諾が取れていれば。自分が犯した失敗が元になり、会社に与えた損失は、自分のせいではなく、それを実行させた上司のせいと、言うこともできます。けれども、個人の特定口座やNISA口座で行う「株式投資」は異なります。仮に自分が失敗しても、誰のせいにもできません。

どこぞやの誰かが、間違った情報をくれたせいで、自分が多大なる損失を被ってしまったとしても。それは、その人を情報源として選択して、言葉を信じてしまった自分が100%悪いのです。失敗したことは、100%すべて自分に損失として返ってきます。長年の蓄積で、増大し続ける人もいる一方。その中で失敗が発生してしまうと、損失も積み上がってしまうだけの人もいる。「株式投資」のステージでは、そもそも「失敗」が許されない。

絶対に減らせない、大切な資金を、ミスと失敗なく、確実に増やし続けることが求められるのです。「株式投資」のステージに到達する時には、「考え方」も「無敗のOS」を搭載するべきだし。「やり方」も「無敗の株式投資法」のアプリを完全に理解した上で、取り組むべきなのです。まずは両親が、負けない「考え方」と「やり方」を搭載した上で。子どもたちに「株式投資家」への正しい道へと導くことが求められるのです。

「失敗して学ぶ」って本当に?

よく、「失敗して学ぶ」なんてことを平気で口にしてしまう方々がいますが。あれは今では、「間違っている」と断言できます。失敗の量だけは、誰もコントロールできません。戻ってこれる失敗ですめば良いですが、往々にして、大人の世界における失敗は、戻ってこれないレベルの失敗へと発展してしまいます。

そして、「株式市場」は、大人の世界です。学生の活動であれば、両親がお金を出し続けられる限り、失敗したとしても、経済的な影響は無いと思いますが。「株式市場」では、子どもであろうが、大人であろうが、関係なく。失敗すれば、大切な資金を失うことになります。つまり、失敗が許されない世界です。また、「失敗して学ぶ」という言葉が使えるのは。真剣に、失敗しないで成功するために、全力で取り組んだ上で、失敗してしまった場合に限られると思います。

最初から、「失敗しても良い」なんて気構えで取り組んだ上で「失敗した」ことからは、学べることは、何も無い。全く同じように、失敗を繰り返すだけだと思います。だから、もしも子どもたちに早期の内から「株式投資」に取り組ませるのであれば。まずは両親が「株式投資」で失敗しない状態になった上で。子どもたちに、失敗しない「株式投資法」を継承して行くべきだと思うのです。

そうでなければ、どれだけ早期の内から、「株式投資」を取り組んだとしても、将来お金持ちになれる・・・という方向性にはつながらないと思います。ということで、子どもたちにも将来「無敗の株式投資家」になってもらいたいならなおさら。まずは両親である自分たちが「無敗の投資家」になることが求められるのです。

追伸1
親子「ワンチーム」で、「無敗の株式投資家」になるための方法は。次回は、3月22日(水)夜21時〜開催 https://joinnow.live/s/XVw3fU

追伸2
書籍「0歳〜18歳の子育てのチュートリアル:ONETEAM〜大富豪から教わった教育論」 https://m.kitasociety.com/ot_review