「子供の教育活動」を「投資」という面から考案

  • 2023.05.21
  • 2023.05.21

「投資」とは?将来的に「◯年後」になって成果につながる可能性があるものに、今から「お金・時間・労力」を投じる行為のことです。「投資」は、今日何かをして、明日すぐに成果が出るというものではなくて。「投資」の時間軸は、あくまでも「年単位」です。この本質を理解した上で、3年、5年、10年・・・の長期視点で取り組むことができれば。確実なる大きなリターンが期待できるのです。

僕たちの人生にとって、大きな意味と価値のある数ある「投資」の活動の一つに、「子どもの教育活動への投資」というものがあると思います。子どもたちが22歳を迎えて社会に出た後のミライの成果を期待して。0歳〜スタートで、約22年間、両親の「お金・時間・労力」をコツコツと投資し続ける。

毎年、毎月、毎週、毎日・・・お金だけを投資してもなかなか成果に結びつきませんし。お金が乏しい状態で時間と・労力をだけを投資しようとしても、できることの「選択肢」が限られてしまう。「お金・時間・労力」三位一体で「投資」し続けることが求められます。

かといって両親の、「お金・時間・労力」も無尽蔵にあるわけでも無い。限られた「お金・時間・労力」の中で、どう効率的に、効果的に、子どもたちの将来に成果が上がることに「投資」をし続けられるのか?究極に難しい「投資」であるからこそ、成果に結びついたときには、究極に喜ばしく感じる「投資」であると思います。

その喜び度合いは、画面の中で勝手に数字が増えて行くだけの「株式投資」の成功の費ではありません。「子どもの教育活動への投資」子どもを持つお父さん、お母さんたちには、是非ともこの「投資」の喜びを味わってもらいたいと思います。

生きるためには「お金」が必要

日本では、子どもの教育とお金を直接結びつけることを毛嫌いする方々も多いと思いますが。大前提として、子どもを持つ両親が知っておかなければならないことは。今の世の中、人間が生きるためには「お金」が必要だということです。なぜ「お金」が必要なのか?人間が生きるために必要なことを列挙してみると。確かに、太陽、重力、水、空気・・・の部分は無料で手に入るかもしれませんが。現代社会では、水も飲料水となると、無料では手に入らないものです。

そして・・・日本全国、人間が住める土地は、誰かしらの所有地になっていて。その所有地に生えている植物を勝手に採れば、盗ったことになります。その所有地に動物を狩れば同様に盗ったことになります。勝手に住居を構えれば、刑法上の不動産侵奪罪になってしまいます。

裸で外を歩けば、逮捕されてしまいます。衣・食・住という人間としての基本的なところを、最低限満たそうとするだけでも。生きている限り必ずお金がかかり続けます。他にも、移動するのだったお金がかかるし、なにかしらの知識や知恵を得るために勉強するのにだってお金がかかるし、余暇を楽しもうとするにもお金がかかる。

人間が現代社会で生きる限り、必ず「お金」を支払い続ける必要がある。だから、子どもたちにも、22歳を迎えて社会に出た後、両親に頼ること無く、自力で「生活費」を稼ぎ続ける必要があるのです。

「人間がお金を稼ぐ」
    ↓
「お金を消費する」

だから、子どもたちに対して、「お金」とは?「お金」を稼ぐこととは?原理原則から教えていくことは。一昔前で言えば、「狩りの方法」を教え込むのと同じく。生きるための術を教えることであり、大事なことなのです。これが大前提として、両親が理解できていないと「子どもの教育」に良い悪いの判断基準が発生しないと思います。

子どもの「人的資本」に投資する

既に大人になって社会人として活動して長くなる僕たちが、「投資」をする際には、例えば「ケイタ式」「ロイ式」などの物販ビジネスに投資するなど、将来的に売上・利益が上がり続けることを期待して、新しい事業へ投資をすること。「証券会社」を通して、上場企業の株に投資をすること。などが、主な「投資」の活動になっていると思いますが。

「子どもの教育活動への投資」を置き換えて考えてみると。「子どもの人的資本への投資」と表現できるかもしれません。まずは子どもたちが、22歳を迎えて社会に出た後、「労働者」として、「価値創造」の活動ができるかどうか?労働可能日数や時間は、1日24時間、1年間365日と誰しもに平等なのですから。1時間当たりの時給、1日当たりの日給、より高く評価してもらえる価値ある「人財」になるために。どのように「お金・時間・労力」を投資し続けることによって、子どもたちの「人的資本」を高めていけるのか?ということが、両親に求められる「投資」の活動なのです。

例えば、「人的資本」を高めるべく、社会で活躍する武器になり得る分かりやすいものに「最終学歴」があると思います。同じ業界の同じ企業に就職したとしても。高卒入社だと、年収200万++しかもらえない状態だとして。有名大卒入社だと年収2,000万++になれるとしたら。年収2,000万 VS 年収200万「有名大卒」の学歴を持つことが、「高卒」に比べて、10倍のリターンを期待できることになります。

両親が子どもたちに、年収水準が桁違いに違う東証一部上場企業に就職する選択肢を持ってもらうべく、「学歴」を取得するために、お金・時間・労力を約18年間に渡り投じ続ける。両親が学費だけでも累計2,000万のお金を投資したとしても。

子どもたちの生涯年収
※最大労働可能年数38年間の平均
・200万 x 38年 ≒ 7,600万
    ↓
・2,000万 x 38年 ≒ 7億6,000万

投資のリターンが10倍どころの騒ぎではないのです。この場合、両親が自分たちが現金として受け取るわけではなく。子どもたちが稼げるような状態イコールたとえ自分たちがいなくても、子どもたちが自力で生活できるような状態になれているという状態そのものが、両親にとっての「喜び」として返ってくるわけです。

「学歴」だけでもダメな難しさ

けれども、「子どもの教育活動」の難しさは、「高学歴だけ取れれば 年収が高くなるのか?」・・・というとそうとは言い切れないところにあります。例えば極端な例かもしれませんが、日本の最高峰の「東大」という学歴を持っている2人の学生さんがいたとして。2人とも大学生時代に「カフェ」でアルバイトしたとします。

一人の「東大生」は、「接客」という仕事をアルバイト代を稼ぐためだけにやっている人。確かに最低時給分のアルバイト代はもらえますが、それだけです。「東大」という学歴も全く活かせません。一方で、「カフェ」に来店するお客様に喜んでもらうために、自分が何をできるか?考え行動できる「東大生」の「接客」アルバイト。

「さすがは東大生!」お客様からの評価、店長からの評価、本社・本部からの評価、うなぎのぼりで、「アルバイト」リーダーへの昇進、本部から「正社員」のオファー、お客様との人脈構築。稼げる側の人生を歩めると思います。確かに「学歴」があると「選択肢」は広がりますが。「学歴」があったからと言って、必ずしも「高い年収が取れるわけではない」。この事実が両親にとっての「子どもの教育活動への投資」の難しさであります。

「学歴」だけ取らせようと、人とも目を合わせられないガリ勉君なんか育ててしまった日には。子どもたちは社会に出て大変なことになってしまいます。何歳のときに、どんな活動に、どのようにして、両親の限られた、「お金・時間・労力」を投資していくのか?

0歳〜2歳の時は?2歳〜6歳の時は?6歳〜15歳の時は?15歳〜18歳の時は?18歳〜22歳の時は?

両親は、子どもたちのどんな活動に、どのように「お金・時間・労力」を投資していくのか?これが何の「考え方」も「設計図」も無いままに、適当にやっていたら、絶対にうまく行かない・・・のは、「ビジネス」も「株式投資」も「子どもの教育活動」も、みんな一緒ですね。

特に子どもの教育は、年を追うごとに子どもたちが大きくなってしまいますし。過去にさかのぼってやり直すことはできません。後で、絶望的な後悔をしても、何もできませんので。予め、「子どもの教育活動への投資」の「成功」に必要な、「考え方」と「設計図」を完全に理解した上で、取り組むことを推奨します。

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『おとなの教科書』を使いながら、両親がZOOMで開催される『大人の父母会』を通して、臨場感を体感しながら語り合えるコミュニティ https://p.kitasociety.com/lp1590582521590