サラリーマンを全うするか?本当に起業・独立するのか?
- 2022.06.04
- 2022.06.04
もしもあなたが既に、一生サラリーマンとして生きる決意と覚悟が固まっているなら、残りの人生の収入を得るために考えることは、出世昇進、転職、役職定年、定年退職、再雇用制度・・・です。老後の資金を、どれだけ溜め込んでいるのか?人によって異なりますが、60歳前後に訪れる、サラリーマンとしての終焉の日までに、老後に必要な資金を溜め込むことができればそれでゴールです。後はのんびりと、退職金や年金を頼りに、余生を送られるのが良いと思います。
この場合のアドバイスとしては、事業も無い、資金も限られている中途半端な体制で、投資に手を出してしまってはならないことです。必ず負けるか?勝ったり、負けたりのギャンブルで、最終的に負けるか?どちらかになってしまうので、下手に投資の類に手を出さずに、ぐっと亀のように身を縮めて、大人しくゆっくり余生を歩むのが賢明と思います。
けれども、もしも人生プランの中に、「起業・独立」から始まる自営業者としての活躍。もっと言えば、経営者、投資家としての道を真剣に思い描いているのなら。出来る限り早期の内にその道の正しい知識を本格的に学び始め、学んだことを元にまずは副業として立ち上げるビジネスの挑戦から開始して経験を詰んでおくことを推奨致します。
目次
サラリーマンとしてとことん勤め上げる人生
僕は決して、サラリーマンとして勤め上げる人生を全うすることを、否定しているわけではありません。サラリーマンの道で、出世・昇進して、部長、役員まで到達し。役職定年を迎えて、定年退職を迎えて。これまで地道に貯め込んだ貯金に加えて、数千万単位の退職金と、年金制度を頼りに、地道に余生を送るのも素晴らしい人生のあり方の一つだと思います。
例えば、僕の両親はそれぞれ、父親は生涯、上場企業に勤めるサラリーマン一筋。リストラも、転職も経験せずに、地道に出世・昇進を繰り返し、63歳の頃、役員待遇の時に、緊急入院レベルの病気を患い退職。母親は地方公務員教員職一筋で、定年退職後も再雇用制度で70歳まで勤め上げた後に近年引退。共にサラリーマン人生を全うし、今では退職金と年金を頼りに、特に金銭面では不自由の無い生活を送っています。
実家の本棚には、起業・独立や、投資の本はただの一冊も無く。起業・独立から始まる自営業者の世界とは、全く縁の無いサラリーマンとしての、人生を歩んで来られましたので、逆に僕の自営業者としてのビジネス・投資の活動の方が、異質に見られる程です。確かに世の中の就労状況としては、8割以上がサラリーマン、2割未満が自営業者。どちらが普通か?と言えば、生涯サラリーマン一筋の方が、普通なのかもしれません。
だから、サラリーマンとして順調に出世・昇進を繰り返し。計画的に貯めた貯金に退職金、年金を併せて、十分な選択肢のある老後を謳歌できる算段が立っているのであれば。中途半端に、「起業・独立」から始まる自営業者の世界に、足を踏み入れようと考える必要も、無いのかもしれません。残りの定年退職までのサラリーマンの期間に考えることは。どこまで出世・昇進できるのか?失脚を招くパワハラ、セクハラ、モラハラなどコンプライアンスの遵守。役職定年・定年退職・退職金を考慮した、計画性のある貯金。老後の収入と支出のシミュレーション。ここに集中して取り組まれる方が良いです。
この際、起業・独立、経営・・・をすっと飛ばして「投資」の世界に中途半端に足を踏み込んでしまうと。騙されたり、失敗したり、必ず大切な「老後の資金」を溶かしてしまいますし、溶かしてしまった後のリカバリーが一切効きませんので。その場合、失敗の可能性がある、投資に手を出さない方が賢明です。
下手に増やそうとすることは考えず、残りの資金でどうやりくりするか?ここのスペシャリストになられることを推奨いたします。僕はそういう人生も狙って遂行できるのなら、それはそれで「成功=シアワセ」な人生と思います。人生の「成功=シアワセ」は、人によって異なるのですから。自営業者として生きることが、全員にとって「成功=シアワセ」だとは考えていません。
「起業」するなら出来る限り早期スタートで
けれども、もしも「人生プラン」の中に。「起業・独立」から始まる自営業者の道があるとしたら。出来る限り早期の内に、真剣に勉強を開始して。労働経営者、経営者、投資家・・・自営業者として、どのような順番で自分を高めて成長して行くのか?先々から逆算された、新しい「人生計画書」を作成し。実際に計画通りに、実行して行くことが求められます。
この際、サラリーマンとしての収入がある内に。自営業者としての失敗しない考え方とやり方の両方を習得した上で。まずは副業としてビジネスを起業するところから、出来る限り早期の内に開始することを推奨致します。なぜなら、いくらサラリーマンとしての社会人経験が長くとも、それが、自営業者としての経験とイコールにならないからです。
サッカーやテニスの本を読みまくったり、動画でプロのプレーを視聴しまくったりしたからと言って。自分がイキナリ上手にプレー出来るようになれないのと同じように。どれだけ沢山自営業者としての知識を座学として学んだとしても。実践の経験が無ければ、うまく立ち回ることはできません。知識をインプットすることと、実際に手足を動かしてアウトプットすることは全く別物であることは、これまでの人生で何度も経験済みだと思います。
また、僕も中学校の時に、剣道3年間やっていて、毎日身体を鍛えていたにも関わらず。高校でアメフトに転換したら、右も左も分からない状態で、再スタートになってしまいました。それと同じような感覚が、サラリーマンと自営業者の世界でもありました。しかも、サラリーマンでは、自分に課せられたごくごく一部の仕事しか取り組む必要はありませんが。自営業者は、小さくも会社経営にまつわる全てのことに関して、完全に理解した上で取り組む必要があるわけです。
実際は剣道→アメフト転換どころのお話ではありませんでした。ビジネスのことだけ考えていればよいわけでなく。会社法人、決算書、税務、銀行融資、人材活用、投資・・・自営業者として、新たに学ぶ必要のあることは沢山あります。サラリーマン時代に人を雇用すると言っても、所詮お給料は全て会社が払ってくれますので、お気楽なモノです。けれども、自営業者の場合、自分の実入りを削って人を雇用することになるので必死で真剣です。
新しいビジネスを始める投資をする、これも全て同じで。勤務している会社の金でやっているのと、自腹でやるのとでは、わけが違います。サラリーマンではお仕事で大失敗したとしても、自分が自腹で弁償をしたり、お給料を減給されたりは、よほどのブラック企業に勤めていない限りありません。ところが、自営業者の場合、自分の失敗は、100%全て自腹で賄う必要が出てきます。老後の資金を溶かしたら、それこそゲームオーバー、詰んでしまいます。
自営業者の「旅人算」
実際、今こうしている間にも、周りの自営業者たちはみんな真剣に走り続けています。自営業者として、いかなるビジネスを始めようとも、今の御時世、まだ誰も手をつけてない画期的な新しいビジネスなんてそうそう見つかるわけではありませんので。どんなビジネスを選択しようとも、常に、先に走り始めている諸先輩方が五万といる状態。経験も長く、知識も多く、とっくの昔から走りはじめている猛者たちが沢山いる。
その状態から、「ピカピカの一年生」として後発スタートになる現実と向き合う必要があります。ご自身がどんなに学歴も、職位も高く、サラリーマンの人材としては優秀であろうとも。まだ自分で立ち上げたビジネスを軌道に乗せた経験が無いのだとしたら。やはり自営業者の世界では「ピカピカの一年生」です。例えば僕の場合、僕個人の能力はそれほど高くなくとも、すでに20年前から自営業者として走りはじめ、走り続けているのです。
まだスタートしていなかったり、走り始めたばかりだとしたら。学歴も日東駒専レベルで、サラリーマンとしても、部長にすらなれなかった、低能な僕にさえ、自営業者としては、圧倒的に時間と距離で遅れを取ってのスタートということになります。能力云々以前の問題です。この場合、後発スタートにも関わらず、僕と同じスピードで走っていたとしたら。算数の「旅人算の追いつき算」の原理で、追いつき追い抜かすことはいつまで経ってもできません。
後から始めた場合、先に始めた諸先輩方よりも、正確に速く走り続ける必要がある。失敗して遠回りする余地もないわけですから、絶対に失敗しないように、正しい考え方とやり方を徹底的に学んで。その上で、先行者たちよりも真剣に走り続ける必要があるはずです。「子どもの敎育」の受験勉強などとも似ているところがありますが。受験勉強はほぼ同年代との闘いのみですが、自営業者の世界では、老若男女入り乱れた闘い。歴代の凄い方々が、老衰&ご隠居以外では、誰も止まってくれない・・・。という恐ろしい世界でもあります。
同年代の競争である、子どもの受験勉強でさえ、みんな追いつけ、追い抜け、必死に勉強しているのです。そんな中、最も熾烈な年収に直結する自営業者の競争の中で。サラリーマン気分が抜けない状態のまま、学ぶ姿勢も中途半端、適当な甘い気持ちで自営業者としての活動なんとなくスタートしようとしても、うまくいくわけがありません。仮に「サラリーマンを引退してからゆっくり起業しよう!」などと、考えていたとしたら、直ちにその甘い気持ちを捨て去った方が良いです。
実際に、そういう甘い気持ちと適当な知識と経験のまま、起業をしてみたり、いきなり投資をしてみたり、することによって。「飛んでイスタンブール」で再起不能になったサラリーマンも沢山いるのです。だから、残りの就労人生・・・サラリーマンとして全うするのか?自営業者に本気で挑戦するのか?改めて、真剣に考えた方が良いと思います。
追伸・・・
自営業者としての道を本格的に歩むために、何から学べば良いのか?その答えをお話するセミナーを、6月5日(日)夜21時〜開催致します。
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