それでもあなたは本当に「好きで得意」をお仕事にしたいですか?

  • 2022.06.21
  • 2022.06.21

「好きで得意なことをお仕事にして生きたいです!嫌いで苦手なことをお仕事にする人生はまっぴらゴメンです!」このようなことをおっしゃられる方が、インターネットでもリアルでも多いです。この発言自体は、全然悪く無いと僕は思います。あくまでも、その人個人の価値観ですから。「その夢や希望を、達成できる目標に変えられると良いですね!」と素直に思います。

ところが、仮にこの方が、「そんな私でも、年収2,000万以上になれますか?」と、最後に「目標年収」を添えたとすると、話は全く異なります。これに対する返答は、「今の「考え方」のままでは絶対にムリですよ!諦めて下さい!」と完全に否定することになるのか?「あなたに「考え方」を根本から変える決意と覚悟がありますか?」と目標達成基準でアドバイスにすることになるのか?

または、「(心の声)どうせ縁もゆかりも無い赤の他人だし、そのまま放っておくか・・・。」ニッコリ笑顔で微笑むだけで、何も言葉を発しないか?以上、いずれかの選択肢になると思います。なぜなら、「好きで得意=お仕事」という基準は、「修羅」の領域である、「年収2,000万」には、微塵たりとも存在しない。

仮に「好きで得意」に拘って、「嫌いで苦手」なことから避けようとして、お仕事を探して行ったとしたら・・・。さらには、そのお仕事で、就労人口の0.4%、250分の1、年収2,000万まで高めようとしたら・・・。「そんなお仕事は、世の中にただの一つもありませんよ!」・・・という現実的な結論にしか至らないからです。

それでも、「好きで得意」にこだわるのだとしたら、就労人口の50%、2分の1の日本の平均年収の415万に到達するのも厳しいのではないでしょうか?だから、「年収2,000万」を諦めて、「好きで得意」だけを目的基準に、実現でき得る月収約20万位に甘んじ続けるのか?「好きで得意」を諦めて、「年収2,000万」を目的基準に真剣に取り組むのか?どちらかの「選択肢」しかなくなってしまうのです。

「好きで得意」で「プロサッカー選手」

「孔明さん、プロサッカー選手は「好きで得意」を仕事にできていませんか?年収2,000万以上も沢山いますよ!」とおっしゃる方もいます。けれども、本当に「プロサッカー選手」は、「好きで得意」をお仕事に「年収2,000万」以上を獲得できる職業なのでしょうか?インターネットで「サッカー選手年俸」と検索すると、世界のトップレベルの選手、日本のトップレベルの選手たちの、光輝いている「億単位」の年俸がズラリと出てきます。

しかし、「プロサッカー選手」の現実はそんなに甘くはありません。もう少しだけ、検索キーワードをニッチに深堀りをして「2022年J1リーグプロサッカー選手年俸データ」を確認すると・・・。アララ・・・「プロサッカー選手」の闇とも言える現実的な様子が伺えます。2022年時点で、現実的に年俸2,000万を獲得できているのは、「J1」プロサッカー選手年俸ランキング日本ベスト276位までです。

「276位:福岡慎平(21歳)京都サンガF.C.・年俸2,000万」日本のサッカー人口約450万と言われる中での、ベスト276と言えば、「250分の1(0.4%)」どころか、「1万6,853分の1(0.006%)」です。しかし、「J1」267位になってしまうと、たったの1,800万です。「277位:浅野雄也(25歳)サンフレッチェ広島・年俸1,800万」「J1」500位になってしまうと、「500位:安居海渡(22歳)浦和レッズ・年俸460万」

なんと、日本の平均年収近辺にまで落ち着いてしまいます。500位と言えば、450万の9,000分の1。サッカー人口9,000人当たりの頂点に立ててようやく日本の平均年収・・・。日本のプロサッカー業界におけるトップリーグとも言える「J1」でこの年収の低さ・・・。さらに、「J2」とか「J3」ともなると、もはや専業プロサッカー選手だけでは、人間として生きていくのも厳しい程の低年収。

現実として、皆様コンビニバイトなどと掛け持ちをしながら、生活をしているとのことです。「プロサッカー選手」は、生まれながらの運動能力的な才能も求められますし。「J1」に入るだけでも、全員血のにじむような激しく厳しい練習をし続けていると思います。プロになると、上には上がいる・・・がリアルに見えてくると思いますので、「得意」とも思えなくなるし、「得意」と口にするのもおこがましくなる。結果的に、誰一人として「プロサッカー選手」という職業を「好きで得意」だと考えていないのではないでしょうか?

しかも、そうした難関を突破して、プロサッカー選手になれたとしても、平均年齢は約26歳です。引退以降は、確率論的には、プロサッカー選手として生きる道は完全に閉ざされてしまうわけです。明らかに「プロサッカー選手」の現状は、「好きで得意を仕事に年収2,000万」と、かけ離れたものであることが分かります。

「好きで得意」と「年収」を分ける

一方で、「年収2,000万」を目的基準にしながら「好きで得意」なサッカーを楽しみたいだけなのだとしたら。「好きで得意=サッカー」と「年収2,000万」を分けて考えた方が賢明です。例えば、「パソコン仕事」や「物販」が、「嫌いで苦手」だろうが、「年収2,000万」目的基準一択に、今最もゼロイチに成りやすく、頑張り通せば積み上がり続けるような、「ロイ式」「ケイタ式」を選択。黙々とビジネスに取組んで、年収2,000万を達成する。

確かに楽で簡単では無いかもしれませんが。流石に「プロサッカー選手」として、「1万6,853分の1(0.006%)」を目指すよりは圧倒的に楽で簡単だと思います。所詮は「250分の1」なのですから、お仕事にこだわらなければ、約67.4倍も楽で簡単になる計算です。※1万6,853分の1 ÷ 250 = 67.4倍簡単目標年収2,000万を達成しながらも、土日祝日など、空いた時間を使って、「好きな得意=サッカー」に思う存分勤しむこともできます。

その際、「好きで得意=サッカー」という基準も決して忘れずに。プロでなくとも、ガチ勢ばかりが集まる実業団的なサッカーチームに入ってしまうと。毎日何時間にも及ぶ厳しい練習の積み重ねで、「好き」が「嫌い」になるだろうし。上には上がいるのが見えるので、「得意」とも言えなくなるだろうし。それでは、「好きで得意=サッカー」の目的を果たすことができない。その場合は、狙って河川敷とかで適当に練習している。

自分が「お山の大将」的に、完全にマウント取れそうな弱小チームを探して参加すれば、そのチームの中では、「サッカー得意」を体感できるはずです。練習もボールを適当に蹴ったり、適当に走ったり、身体を動したりする程度なら、「好き」な状態も維持継続できるはずです。ちょっとダウングレードして、「フットサル」に妥協しても良いでしょう。お仕事ではなく、趣味なのですから、それこそ完全に何を選択しても自由です。こうして、「好きで得意=サッカー」の目的も確実に果たせるのです。

孔明の「好きで得意」な「アメフト」

僕もアメフトを、高校・大学7年間やって来てしまいましたが。社会人になって東証一部上場企業に入社した後、「アメフト」と「お仕事」を分けることができました。就職活動時にお世話になり、第二志望で内定もらった、東証一部上場某人気ゲーム会社が運営母体の、社会人アメフト三部リーグのクラブチームに入部しましたが。全国優勝を目指していた高校・大学7年間の体育会アメフト時代とは異なり。そもそも優勝とかは全く目指していないし、社会人二部リーグへの昇格なども目指していない。

皆さんお仕事の合間に身体を動かす程度に適当にプレーしていて、終わった後はみんなでビールを飲みに行くので。練習は体育会対比で簡単で超楽ちん。程よく身体を動かし、汗も流せます。体育会で優勝目指してプレーしている時は、上には上がいるをトコトン味わってしまうので、自分が「アメフト得意」だとは思えたことがただの一度もなかったのですが。

流石に7年間も一部リーグでアメフトやっていると、三部リーグ河川敷クラブチームのチーム内限定ですが、「得意」と言える「無双モード」の強さになれるので。アメフト歴8年目にしてはじめて「アメフト得意」だと体感できた経験があります(笑)。その後結局、サラリーマンとしてのお仕事、副業としてのビジネスの方に夢中になってしまいましたし。

5年目から、海外駐在員になってしまったので、「アメフト」のクラブチームを辞めることになってしまいましたが。結論として中途半端に、アメフト推薦で一部リーグの実業団に進まなくて本当に良かった・・・と思いました。僕の場合、2012年に、子どもの学校の運動会で、アキレス腱を切ってしまったので、もう二度とアメフトをやることは無いでしょうが。。

このように、「年収」を考える際には、例え「嫌いで苦手」だろうが、「目標年収」達成基準だけで考え行動した方が、「目標年収」の達成に直結できますし。稼いだお金と、空いた時間で、「好きで得意」なことは、いくらでもできるのです。だから、「目標年収1,000万」「目標年収2,000万」というような高い「目標年収」があるのなら。「好きで得意」を基準にお仕事を選択しようとするのではなく。「目標年収」を達成する手段としての「お仕事」と、「好きで得意」とは、完全に分けて考えた方が賢明わけなのですね。