「寿司職人の包丁」と「経営者のお金」は同じ

  • 2020.06.02
  • 2020.06.02

経営者「元本返済の要らない銀行融資など本当に存在するのでしょうか?」大富豪ファーザー直伝『北のセオリー』を語りだして以降、既に会社経営をされている方々から、この手の質問を頂戴することが多い。このご質問に対して、「マンツーマン」のやりとりでは、中々面と向かって、本当に言いたいことを、言えないので(かなりキツイお話なので)、この場をお借りして、改めて語らせて頂こう。

『ドラゴンボール』の「亀仙人流派」の「道着」の背中に入っている「亀」の如く、僕たち、「道着」の背中に「北」の文字が入っている「北仙人流」の門下生からすると、「社長、銀行が元本の返済を求めてくるのだとしたら、それはあなたが、プロの経営者として銀行から認めてもらっていない証拠ですよ!だから銀行は「道具」である「お金」貸すのが不安なんです(ズバリ)」という回答しか本来はできないのだ。

◯「寿司職人」が「包丁」を持てるようになるまで

あなたは、奥様や恋人と高級お寿司屋さんに行ったことがあるだろうか?最近は、「コロナ問題」でそもそも論でマレーシアから出れなくなってしまったが。日本だと「銀座」、隣町シンガポールでも、カウンター形式で寿司職人さんがお寿司を握ってその場で出してくれるお寿司屋さんがあり、僕は毎月最低1回は、奥様と一緒に行っていた。

高級お寿司屋さんの寿司職人の見せ所は「握り」だけではない。目の前で包丁を使った無駄がなく、美しい職人技の数々。僕たちが料理を美味しいと感じる根拠は、

  • 美味しさの記憶
  • 見栄え
  • 環境
  • 舌のセンサー機能

の「味覚四重奏ハーモニー」。この手の高級お寿司屋さんでは、1人当たりの予算1万円以上かかるが、この4つ全てを堪能できるということで、その価値があると僕たちは感じている。

この「寿司職人」だが、日本でもピンキリではあるようだが、伝統ある高級お寿司屋さんで働く寿司職人は、「一生」とも言われる修行を積み重ねている。

  • シャリ炊き:3年
  • 合わせ:5年
  • 握り一生

とも言われていて。ただひたすら、洗い物、お掃除、出前、米とぎ、お茶くみだけをさせられる日々が続く。修行中の新人がイキナリ「マイ包丁」を持ってお客様の前に立って包丁を振るうなどトンデモナイ!

本物の「寿司職人」にとって、特に「包丁」は特別な存在であり、先輩板前達が寝ている間に、最低5年ほど包丁を研ぐだけしかさせてもらえないとのことだ。カウンターに立って、お客様の前で、包丁さばきを見せられるようになるためには、最低10年以上は、地道な下働き的な修行をすることが求められる。お客様側の僕たちとして感じること。不思議なことに、この基礎を積み重ねて来た寿司職人の握るお寿司は、「味覚四重奏ハーモニー」を介して、とてもとても美味しく感じるのだ。

さて、何で突然「寿司職人」のお話をしたかと言うと。「寿司職人」にとっての「道具」は「包丁」であるが、「経営者」にとっての「道具」は「銀行から借りたお金」なのだ。

◯「寿司職人」の「包丁」と「経営者」の「お金」

「社長、銀行が元本の返済を求めてくるのだとしたら、プロの経営者として銀行から認めてもらっていない証拠ですよ!だから銀行は「道具」である「お金」貸すのが不安なんです(ズバリ)」もしも、「経営者」として活動している中で、「銀行融資」を活用することで、銀行からお金を借りているとしても、銀行が「元本返済」を求めてくるとしたら、実はこれは、極めて単純明快なお話であり、それは、プロの「寿司職人」と認められてない修行中の身の方が、「寿司職人」にとっての商売道具である「包丁」を持たせてもらえないように。

プロの「経営者」と銀行に認められてない修行中の身が、「経営者」にとっての商売道具である「お金」を持たせてもらえないだけ。実は理由はたったのこれだけなのだ。つまり、「銀行が元本返済を求めてくる」というのは、

銀行マン
「あなたは本当に「お金」を持っていて大丈夫ですか?乱暴に扱ったり、どこかに置き忘れたり、危なっかしくてとても不安なので、必要な時だけ私たちのところから借りて、必ず元の置き場に返却してくださいね!」・・・と言われているのと同じ。

つまり、この場合の経営者は、銀行マンから見たら「プロの職人」ではなく、「職人修行中の身」にしか見えないということだ。カウンターに立つ「寿司職人」のような、プロとしての、言動・佇まいが、全くもって見られないということ。本来なら、「それはあなたが、ちゃんと修行を積まずに無理やりカウンターに立ったからですよ。一から職人としての修行をやり直した方が良いです!」と面と向かってズバッと言いたいのだが、相手が寿司職人修行中の方々のように、10代とか、若ければ、僕も言えるだろうが。

中途半端に年齢だけを重ねて、自称「経営者」とか、自称「社長」とか、自称「投資家」とか、の名刺を作り、加えてある種の「誇り」のようなものを持ってしまっている方々に。どうした僕が、面と向かって言えようか?「それは銀行から見たらあなたは、経営者として素人に見えるだけですよ!」・・・だなんて。

僕たちが、別にお寿司屋の修行について知ってるわけではないが、お客さん側の立場として、「あそこのお寿司屋さんは美味しい、あの寿司職人は凄い!」逆に、「あそこのお寿司屋さんはまずい!寿司職人ダメじゃない?」と根拠あるなしは別としてなんとなくでも分かるように。

銀行の営業マンも、毎日色々な経営者に会っていることもあり。根拠は分からなくても、経営者として、しっかりとした基礎を知っているプロか?ド素人か?基礎的な修行をショートカットして、中途半端にプロであろうとしている人か?そのくらいの区分は、20代の銀行マンでも容易に感じ取ることができるわけだ。つまり、銀行から「元本は毎回返して下さいね!」と言われている内は、「そういうこと」・・・なのだ。

◯「一流の職人」に向かって「道具」返せって言えるのか?

高級お寿司屋さんに行き、一流の寿司職人さんに向かって、「あなたはまだマイ包丁を持つに至らないのでは?」などと、冗談でカウンター越しに言うことはできるだろうか?僕ならキラリと光る包丁が怖くて、そんなことは絶対に口が裂けても言えない。

これと同じように、一体どの銀行マンが、ファーザーに向かって、「元本返して下さい!」などと言えようか。ファーザー「お前はオレから商売道具を取り上げる気か!」バットフルスイングで、スネを打たれるのは必然である。

ちなみに、昔ファーザーに対して、これを言ってしまった「お◯◯」な銀行の支店長が一人だけいたようだが、その支店長は、ファーザーから、パンっと2億ほどの「お金」を小切手で返された。当然のことながら、瞬殺で支店長をクビになったようだ。。後から新しく赴任した銀行支店長が平謝りで、「前任者は◯◯で申し訳ございません。つきましては・・・こちらで。。。」2倍の金額の「お金=道具」を2分の1の金利で持ってきたことは言うまでもない。

つまり、もしも経営者に向かって銀行マンが、「元本返済して下さいね!」ということは、それは単純に「プロのお金職人」として認められていないだけだ。

◯一流の「お金職人」からの直接の「学びの機会」

今でこそ、こういうことを明確に言えるようになったし、理解できるようになれた、僕たち「北の門下生」。ファーザーから「お金職人=経営者」としての訓えを受けるまでは、巷の自称「経営者」や「投資家」と同じ、アマチュアの状態だった。寿司職人が職人としての基礎も知らず、修行もせず、イキナリカウンターに立つくらいヤバい状態だった。

寿司職人の世界でも、老舗から修行が嫌で、逃げ出して、勝手にお寿司屋さんを開業してしまう人がいる。修行途中で逃げ出し、中途半端な包丁さばきな状態で、内装だけそれっぽく仕上げて、「東京カレンダー」に広告乗せて「高級お寿司屋」を自称する職人も、銀座に界隈には多いとは、僕が奥様と一緒に通っていた一流の寿司職人さんからよく聴いていたが。

それよりも、さらにもっとひどい、全く何も知らない状態で、自称「プロの経営者」を名乗ってただけだと分かった。今ではようやく「マイ包丁」を持たせてもらえる「寿司職人」の如く、銀行から、「元本返済の要らない融資」を持たせてもらえるようになり。ようやく、「プロ」として、銀行から認められはじめた仲間たちも増えてきたが。

それでも、伝説の一流の「お金職人」であられるファーザーから見れば、まだまだ、道具を持つ手が危なっかしく感じられるレベルのよちよち歩きの状態であり。それを認識している僕たちも、「生涯修行!」を掲げ、「コロナ問題」で「在宅」を余儀なくされる今日も、45年以上続く「老舗」の、「一流の職人」であられるファーザーから直接「考え方と技術」その両方を「ZOOM謁見」を通して、何度も繰り返し基礎に立ち返りながら、地道に学んでいるのである。

追伸

共に目指そう一流の「お金職人=経営者」。「お金職人」の「基礎」の「基礎」から共に学びなおす場合は、

LINE@『5ポケッツ』成功者の思考と習慣