目標達成のための自分だけの「設計図」を作る力

  • 2022.04.13
  • 2022.04.13

がむしゃらに頑張っても目標は達成できない

目標を設定して、その達成を目指すためのモチベーションも十分にあるとなったら、目標達成のための行動を起こしていきましょう。とはいっても、なんの計画もないまま、ただがむしゃらに頑張ろうというのでは、遅かれ早かれ息切れしてしまいますし、場合によってはことごとく遠回りの道を行っていて、全然目標を達成できないということにもなりかねません。

限られた時間内で、確実に目標を達成するためには、やはりそこに至るまでの確かな地図や設計図が必要です。設計図とは何かといえば、例えば勉強であれば偏差値70を取るためにはどんな勉強をどれだけやらなきゃいけないとか、仕事であればトップの成績を上げるためにどういう技術を身につけてどれだけの人に会わなきゃいけないかといった、そのとおりに実行・行動するだけで、目標達成に至るまでの具体的なロードマップです。

自ずと、目標を達成するためには何をやらなければいけないかということは、目標地点から逆算して考えていくことになります。ここで、設計図の組み立て方についてわかりやすいように、一つの例を挙げます。

これは僕たちのメンターマスターヒロさんの家庭のお話ですが、ある年の夏に、長男さんが一緒に夕ご飯と食べているときに、突然「子どもが生まれたらゴールデンレトリバーを飼いたい」と言い出しました。理由を聞いてみると、昔、息子さんがまだ小さい頃に一緒に遊んでいた友達の家庭で大型犬がいたらしく、とてもいい遊び仲間になっていたようです。また、子どもが生まれたときに飼い始めれば、成長した一番大事な時期には死を目にして命の大切さも教えてもらえると話しました。

それを聞いたヒロさんは、目標を立ててその設計図を作るための良い機会だと考えます。良い話だから絶対実現しようと息子さんの背中を後押ししつつ、「そしたら、前に都内に住みたいっていっていたけれど、ゴールデンレトリーバーのような大型犬を飼うなら、マンションじゃダメだよね」「一軒家でも、今はやっているような2階にリビングがある家だと、将来犬が年取って動けなくなってきたときに苦労するよね」などと、その願いを叶えるためにはどうすればいいかを具体的に考えるように促していきました。

このように、大型犬も一緒にのびのびと暮らせるようにするにはどうすればいいかを具体的に考えていくと、何歳までにどれくらい大きな家に住まなきゃいけないかなど、目標が数値化されていきます。どこの大学に入るとか、年収をどれだけ稼ぐために、どんな会社に就職してどこまで出世するのかとかいったことにも、具体化していくのです。

実際には、こうして目標から逆算をしながら設計図をとことん突き詰めて作っている人は、あまり多くはありません。そして、そのために、この設計図をしっかりと作るだけで、日本の中では特に、勉強や仕事のトップ層に入り込める確率がぐんと上がるのです。

設計図は、目標を明確化しなきゃ作れない

設計図の作り方は、目標からの逆算であるとなると、自ずと明らかになってくるのが、目標をできる限り具体的かつ明確にすることの必要性です。このことは、設計図を作る上でもこれがとても大切になってくるのです。先程の「ゴールデンレトリーバーを飼う」という話でいえば、どれくらいの大きさの家に住んで、そのためにはどれくらいの給料が必要かという話以外にも、犬を飼うということは、1日のうちでどれくらいの時間を費やすかということも考える必要があります。

当然、散歩には毎日のように行くことになりますし、それ以外にも犬や子どもと触れ合う時間も欲しいと思うことでしょう。そうなると、ただ単に給料がいい仕事に就くだけでなく、時間的にも余裕が持てる仕事に就いた方がいいということになります。このとき、もしすでに仕事に就いている人であれば、会社の中でどれくらいまで出世するべきかと考えることになるでしょうし、場合によっては転職を検討することにもなるでしょう。

そして、出世や転職を心に決めたら、今度はそのための設計図を作っていくのです。このような、目標を一つずつ、あらゆる面から明確化していく作業を怠ってしまうと、欲しいものを手に入れたとしても、結果としてどこか満足いかないという状況に陥ってしまう恐れもあります。例えば、目標として、家族4人で都内の一戸建ての住宅で暮らすということを設定します。そして、そのためには年収にして少なくとも1,000万円が必要だということがわかったとします。

しかし、そのときにすぐに年収1000万円だけを目指して仕事を探したらどうなるでしょうか?運良く環境の良い職場に入ることもあるかもしれません。しかし、年収以外のことは何も考えずに仕事を探してしまっては、場合によっては残業だらけの生活を送ることによってようやく1,000万円を手に入れるということにもなりかねません。現実に、たとえ有名企業のエリートクラスであっても、収入こそいいものの、朝5時に起きて家に帰るのは夜12時過ぎてからという生活を送ることを強いるような職場はたくさんあります。

せっかく年収では目標を達成したとしても、そのように時間的な自由があまりないのでは、幸せを感じることはなかなかできないでしょう。しかし、「ゴールデンレトリーバーを飼おう」という例で見たように、目標を明確化して緻密に設計図を作っていけば、こうした失敗を未然に防ぐことができるのです。

現実問題、あなたは毎日何をしなきゃいけないか

さて、目標の明確化と設計図の作成を一つずつ丁寧にやっていくと、だんだんとわかってくることがあります。それは、どんなに合理的な生活を送って、目標達成のための時間を確保していたとしても、1日の中でやらなければいけないこととそれに取れられる時間とは決まっているということです。学生であれば学校で授業を受ける時間を毎日取られますし、社会人であれば1日最低でも通勤を含めて10時間程度は拘束されます。

それ以外にも、人間であれば誰しも睡眠や食事といった生きていくために必要な行動をとる時間が必要です。(ある調査によると、そうした生きるために必要な時間は、1日大体9時間35分程度だといいます)では、そうした必要時間を差し引いて残る自由時間は1日にどれくらいあるのかといえば、普通のサラリーマンで3時間程度しかないことになります。

目標達成を目指す場合は、この3時間の中で、必要な行動をとっていくことになるのです。また、他にもやりたい仕事に就くためには何かしらの資格を取らなきゃいけないということになると、学校に入ったり参考書を買ったりという勉強のための費用が必要になります。そしてそれを捻出するためには、どれくらいの節約や貯金が必要かということを考えることになります。

設計図を作っていく中では、このように現時点のあなたが何をしなければならなくて、何をすることができるのかということを把握していく必要もあります。現状を把握することなしには、今のあなたがどこの位置にいて、目標までの距離がどのくらいあるのか。今のあなたがどんな行動をすることができて、高める必要があるのかないのかということなどわからないからです。そして、そうやって現状を把握していくと、それに伴ってまた目標を達成したときに自分がどんな状態になっていたいかがより明確にもなっていくのです。

設計図の中身は人それぞれ

設計図の作成には、目標の明確化と現状の把握が必要であると述べました。となると、自ずと明らかになってくるのは、設計図の形は人それぞれで、どんなものが正解であるかといったことは一概に言えないということです。設計図は、できてしまえばもう、あとはそれに取り組んでいくだけですから、目標をほとんど達成したようなものになります。しかし、この設計図にモデルとなるようなものがないということが、目標達成に向けての一つの大きな壁となっているのは確かです。

僕のメンター、マスターヒロさんに言わせると、一人の人間の設計図を相談に乗りながら一から一緒に完璧に作り上げるには、その人のライフスタイルから考え方、長所、短所に至るまで互いに把握する必要があるために、大体3ヶ月くらいはかかってしまうようです。そうして作り上げていく設計図ですから、たとえ家族のようにどんなに近しい人とでも、その中身は全く違ってきます。

家族みんなで取り組めば、あなたにはあなたの、パートナーにはパートナーの、そして子どもには子どもの設計図が出来上がってきます。設計図は、あくまでも自分が主体になって作り上げるものです。自分が本当に達成したい目標を掲げて、自分に本当に合った方法を築き上げていくのが、設計図を作り上げていく極意になります。

追伸1・・・
1日3分LINE@「ワンチーム」を通して、両親であるご自身が、「子どもの教育」について学んで頂くことを、推奨致します。『LINE@コミュニティ・ワンチーム』https://p.kitasociety.com/line

追伸2・・・
親子で「脳のOS」を書き換えましょう!マスターヒロさん直伝の「成功シンドロームOS」とは?社会での活躍から完全逆算された子どもの教育コミュニティ『ワンチーム』の説明会を兼ねたオンラインセミナーを開催します。次回開催日時を確認の上お申し込み下さい。https://joinnow.live/s/VxNHWQ