東証一部上場企業の内定勝ち取る「就職活動攻略法」by「黄色の時代」

  • 2020.07.07
  • 2020.07.07

「目標年収1,000万円」の達成のためには、まずは現状把握が先決。今日時点で自分が、「何色」のゾーンにいるのか?曇ガラスで曖昧にすることなく、
クリティカルに確認することが必要だ。ある日突然寝て目が冷めたら、「修羅」になっていた・・・。などという漫画のようなことは、絶対に起こらない。

例えば、今いるゾーンが「青色」だとしたら。「青色→黄色→緑色→橙色→赤色※」と段階を経て、「赤色」の「修羅の領域」に昇っていくことが求められる。

今日のお話は、
引き続き「孔明黄色の時代」。

就職課の職員さんが教えてくれた「競争」の厳しさ

今振り返れば、大学の「就職課」に行って、職員さんに「就職活動」の現実を教えてもらったことが、カチンとスイッチが入った、「転機」になっていたと思う。仮にあの時、当時の僕基準の常識で、「玩具とか、ゲームとかのメーカーなら楽勝でしょう!」と考えたまま、エントリーしていたら。我らが大学内の多くの学生たちと同様、「就職活動」で志望企業どころか、大手はどこも決まらない・・・という結末になっていたと思う。

さらに、仮に流されるがまま・・・結局は「アメフト推薦」で会社に就職したとしても。30代になる前には。年齢による身体の老化によって、蓋を開けてみれば、アメフトでも、仕事でも、どちらも使えない人間になっていたことは明らかだ。

僕が「就職課」で手に入れた最も重要な情報。それは・・・

  • 「就職活動」は学生同士の熾烈な競争であること。
  • 我らが大学は、最初から不利な状況からのスタートであること。
  • 玩具とかゲームなどのメーカーは企業価値以上に学生たちからの知名度が高く競争倍率が特に激しいこと。(学生の就職人気ランキング当時トップ10以内)

つまり「競争」という概念だ。

「チームプレー」の部活としては、全国優勝を目指して、みんなで励んで来たけど。自分ひとりでの「個人プレー」での競争というのは、あまり経験も実感も無い。高校受験も、大学受験も経験したことのない状態。学校のお勉強には、まともに取り組まなかった人生を歩んで来た僕が、果たして「就職試験」で突破できるのか?

休み時間はトレセンの代わりに就職課に籠もる

以前なら、休み時間はトレーニングルームに籠もって黙々と「筋トレ」をしていた僕であるが。学校内で時間がある時には、就職課に通い、無料で使えるパソコンで色々と調べることにした。怪我して、松葉杖無しには歩けない状態だし。何よりも、他のアメフト部員たちには内緒でコッソリ心のなかで掲げた目標。東証一部に上場している「玩具・ゲームメーカーの内定獲得」。この達成に集中しなけければならない。

そこで、「就職」に関する「情報」収集と鍛錬に切り替えた。就職活動では、東証一部上場の玩具やゲームなどの専門系メーカーともなれば、毎年たった数十名の内定採用枠に対して、エントリーシートベースでは、数万件もの応募があるようだ。1,000分の1とも言えるかなりの競争倍率。その中には当然、有名国立・早慶マーチというような、方々がいて、彼らの優先度が圧倒的に高い状態。

そこで僕は、まずはどうやったら「内定」を勝ち取れるのか?「戦略術」を構築することにした。敵の研究からの対策、ここらへんはアメフトで身についた極めて自然的な行為だった。「就職活動」の内定を勝ち取れるためには?基本的「怠け者」の僕は、できる限り最小限の労力で結果だけを得たいという思考の持ち主。

「一体どうすれば楽して内定を勝ち取れるのか?」就職課のパソコンを使って、「志望」に定めた玩具・ゲーム業界の各企業のホームページを真剣に調査を開始した。その上で、「就職活動」を勝ち取るための要、

  • その1:SPI(総合適性検査)中学レベルの言語
  • 非言語の学問と性格検査。・その2:自己PR(文字版&スピーチ版)
  • その3:会社に入りたいという熱意

以上の3点。それぞれの「攻略法」を模索して研究することにした。

その1:SPI(総合適性検査)の攻略法

SPI(総合適性検査)では、

  • 性格検査
  • 基礎能力検査「言語/非言語」
  • 英語検査
  • 構造的把握力検査

・・・基本的に、暗記モノというよりは、選択式の問題。この中で僕の苦手な「お勉強」に該当するのが、「基礎能力検査」の「言語=国語」「非言語=算数・数学」であるが、幸運なことに問題のレベル的には高校水準ではなく、中学校水準の極めて基礎的なこと。

  • 言語:長文を読んで要を掴む練習
  • 非言語:時間内にとにかく多くの問題を解く

・・・この方向性にしぼって取り組めばなんとかなるレベル。書店の参考書の中でも、なるべく基礎的なことが書かれているものを購入し、部活の練習のように、毎日チビチビと勉強することにした。大学生になって、いまさら「中学生レベルのお勉強?」という感じではあるが、生まれてはじめて自主的に取り組む「お勉強」である。笑

ちなみに、玩具・ゲームメーカーの中でも、筆記試験が、ガチの穴埋め形式のような会社もあったが、そこはもう「敵前逃亡」するしか手がない。事実、ゲーム会社の「K社」の筆記テストを受けたことがあるが、SPIではなく、穴埋め形式の筆記試験。ただの一つも回答出来ず、呆然と立ち尽くしていた(座ってたが)と記憶している。笑あくまでも、SPIを実施する玩具・ゲームメーカーに的を絞るしかなかった。

その2:自己PR(文字版&スピーチ版)の攻略法

僕の「自己PR」とは?

  • 過去の経験
  • 自己PR
  • 志望動機

これらが記載された「エントリーシート」から、企業は僕のどんなことを、読み取ろうとしているのか?考えた結果の結論としては、僕が企業に「伝えたいこと」を伝えるのが「自己PR」ではなく、「企業が求める人材」であることを「自己PR」しなくてはならない。

学生なのだから、「僕が過去に頑張ったこと」は、学業、部活、サークル、アルバイトの中からエピソードを語ることになる。すると、僕の場合は「部活動」一択。頑張ったことは、単に「頑張りました!」ではなく、企業は、困難に面した時に、どう立ち向かえるか?を見ているはずだから、挫折や逆境から、どういう方法で乗り切ったのか?というエピソードにする。

さらに重要なのは、じゃあ、「過去に頑張ったこと・・・」をどうやって会社で活かすのか?という部分。挫折や逆境から乗り切った方法論を、どう社会でのビジネスシーンで再現して反復できるか?ここまで、言語化できてこその「自己PR」。「志望動機」は、志望企業が儲けている分野と、ダメな分野すべてを分析した上で、自分が学生時代に培ってきたスキルが「企業の儲け」に対して、具体的にどんなところで貢献できるのか?ここまで落とし込む必要がある。

  • 過去の経験
  • 自己PR
  • 志望動機(企業に合わせて)

文章として完成した後で、各項目を1分間以内に説明できるように、部活の練習のように毎日時間を決めて反復練習を繰り返した。

その3:会社に入りたいという熱意の攻略法

「御社のことが大好きです!」「御社に是非入りたいと思います!」では意味がない。彼女:「私のどれだけ好きなの?」これは、目に見える形として立証しなければならないことは、恋愛から学んだ(笑)。

また、異性との恋愛でも好きな人のことは、過去の別の人との交際歴含めて全部知りたいように、「どれだけ好きなのか?」は、メーカーが取り扱っている過去から現在の全商品の名前と形は把握しておく必要がある。志望企業が成功して儲けている分野だけでなく、失敗している分野まで完全網羅していないとならない。

そこで、妻(当時は彼女)の家に帰るまでの途中、または、毎週月曜日の部活のオフの日など、時間がある時には必ず妻と一緒に買い物がてら立川駅にある百貨店などに立ち寄り、玩具売場やゲームコーナーなど、隅から隅までローラーかけるように「スカウティング」することにした。アメフトでは、敵チームの全試合の全プレーを、全プレイヤー分すべてノートに書き出し統計を取ったりして来たので、ここら辺は「当たり前」のことである。

その中で、僕が目を付けたのは、「成功して売れてる商品」は、周りの学生は誰でも知っていて、当たり前のように語ってくるだろうから。あえて、各企業の、失敗してダメそうな「やっちゃった系商品」を深く語ること。ここに的を絞った。

「自分ならこうやって売る」とか、「自分ならこういう商品にする」とか、正解か、間違ってるかは別として、語ることにした。恋愛と同じく、相手のダメな部分まで知って認めてこその「愛」。これが僕が導き出した、「熱意=愛」の結論である。

以上、書店で「SPIの基礎本」を購入して学び、授業と部活の時間以外は、就職課に篭もり、玩具ゲーム売り場を徘徊することで、アメフトでは、ヘルメットとショルダーで武装するかの如く、

  • その1:SPI(総合適性検査)
  • その2:自己PR(文字版&スピーチ版)
  • その3:会社に入りたいという熱意

で武装した僕、いよいよ、玩具・ゲームメーカー各社にエントリーすることに。孔明の「黄色の時代」続く・・・